"絶食系男子"なる言葉がある。一昔前にはやった"草食系男子"をさらにもじったもので、絶食、つまりオクテなのではなく、そもそも女子や恋愛に興味を示さない男性のことを指すらしい。

「◯◯男子」というカテゴライズには色々言いたいことがあるのだが、今回はその話ではなく、逆に「絶食系女子」の話をしたい。絶食といっても、こっちは恋愛面で消極的なのではなく、本当の意味で絶食の話題である。

とにかく、食べない女子がいるのだ。

ちょっと前の話だが、Aさんという女性とご飯を食べに行ったことがあった。付き合っていたわけではなかったが、わりといい感じだったので、雰囲気のいい居酒屋を予約して待ち合わせた。

Aさんは待ち合わせ通りに現れ、そして席についた。――ここまでは何の変哲もないご飯デートの流れである。

で、この後、お酒と料理を注文していったわけだが、このAさんが、びっくりするくらいご飯に手を付けないのだ。

まったく食べないわけではなく、手を付けはするのだけど、サラダをほんの少し、おつまみのチーズをちょっとだけという感じで、メインの肉料理もほとんど食べていない。さすがに途中から、「あれ? 」と思ったのだけど、しかし何か事情があるのかも……。そう、例えば、

1.体調がすぐれない
2.奇跡的に嫌いなものばかりが出てきてしまった
3.すでにご飯を食べた後である
4.俺の顔を前にすると食が進まない
5.そもそも普段からこれくらいしか食べない
6.お酒を飲むときは食べない派
7.ダイエット中

という可能性だ。……もし「4」だったら悲しすぎるが、それは一応誘いにOKしてくれたのだから、違うと信じたい。「2」だとしたら、そのことを注文時に言わないのはおかしいし、「3」はもはや意味不明である。あと、事前の会話から「6」でないことは確認済みだ。

よって答えは「1」か「5」か「7」しかない! もし「1」だったら、体調が悪いときに誘ってしまってごめんよ!

そう判断し、それとなく体調をうかがってみたのだけど、これがまるで普通なのである。じゃあ、Aさんは普段からこれくらいしか食べない人なのか、あるいはダイエット中なのか。そう思って、後日共通の友人に確認したところ、衝撃の答えが返ってきた。

「Aちゃん、ご飯を食べてから行ったみたいよ」

ええー!? 正解はまさかの「3」だった。この答えには思わずのけぞってしまった。でもなんで……と思ったら、要するにこういうことだったのだ。

もりもり食べてくれて、一緒に食事を楽しめる女性のほうが男はうれしいぞ!

「男の人の前でたくさん食べるのは恥ずかしいから」

いやいやいやいやいやいやいやいや……! 思わず扇風機のごとく首を30回くらい左右に振ってしまったが、それくらいの衝撃だった。「食べるところを見せたくないから食べない」って、何だそりゃ!

断っておくと、これはAさんが特殊なだけという話ではない。少なくとも俺が出会っただけでも、あと1人、似たような絶食系女子がいた。ってことは世の中には、少数ながらも似た人が他にもいるはずである。彼女らはとにかく「食べない」のだ。

といっても、別に本当に絶食しているわけではなく、一人のときや家族や友人と一緒のときは普通に食べるのである。男と1対1で恋愛を意識しているときに食べなくなるのだ。

それ自体は自分をちゃんと彼氏候補として見てくれているということなので嬉しいのだけど……だからといってものには限度ってもんがある。いい機会なのではっきり言っておくと、男はちゃんと一緒にご飯を楽しめる女性の方が好きなのだ。もりもり食べてくれて構わない。その方がお店を選んだこちらとしては嬉しいしね。誰が言ったのか知らないけど、小食であることは女性らしさでもなんでもないと俺は思う。

それよりも、むしろ気をつけるならマナーとか食べ方だろう。例えばギャル曽根はおいしそうに食べるし、食べ方もきれいなので見ていてぜんぜん不快にならない。あの量はちょっと極端だけど、つまりそういうことなのだ。

ほとんどの男女は食事を通して仲を深めていく。一緒に何かを食べるというセレモニーはとても重要だ。変なところで男の目を気にするのはやめましょう。

画像は本文と関係ありません。