34歳にして初めてパパとなるグルメ大好き漫画家・キムケンさんの「ドタバタ妊娠サポート生活」を描く連載「新米パパの空回り日記」がスタートします。今回のテーマは「育児本」です。
恐ろしい痛みに耐える女性をリスペクトしましょう
わが家は、妻が35歳の初産のため、いわゆる「高齢出産」となります。しかも管理職であることに加えて立ち仕事ということもあり、家にいる間はなるべく負担のかからないように心がけていました。
また、妊娠に関する知識についても、私が代わりに本で勉強して共有することで、お互いの知識も深まるうえに、妻への負担も軽減されるではないか……! そう思い、いろいろな本を買うようになりました。
妊娠中の女性の体調の変遷や、つわりの種類や対応、NGな食べ物や、妊娠中にもできるストレッチなど、さまざまな分野の本を読み漁りました。
しかしその中で最も印象的だったのは、男性の産婦人科医の方が書かれた「男が陣痛を体験すると即死レベルの痛み」というもの。解剖学的な痛みで表現すると、股間を2分間に1回蹴りあげられるような、または、握りつぶされる(!)ような痛みとも……。
もちろん、絶対に体験できないことなので、実際にどういう痛みかはわかりません。ただ、想像を絶する痛みということだけはわかります。
という、あまりにも衝撃的なことを読み、「蹴られたり握りつぶされたり……ひえええ!」となっているうちに
妻がすべての本を読み切っていました。なんてこったい。
とはいえ、いろいろな本を読み漁ることにより、男性だったらあまり気づけないようなことも妊娠初期にわかったのは良かったと思います。
「妊娠中の女性の気分が安定しないのはホルモンバランスのせい」ということや「つわりは一般的に言われる『吐き気』だけではない」など、こういう細かいことを知っているだけでも、接し方がだいぶ違ってくるような気がします。
なにはともあれ、男性諸君には、恐ろしい痛みに耐える女性に対するリスペクトは忘れてはいけないということを伝えたいです……!