私が旅をしている間に、地元である愛知県にもコワーキングスペースが増えてきました。従来のコワーキングスペースのイメージとは異なる、個性的なコンセプトのものも目にするように。「今日はどこで働こうかな」と、その日の気分に合わせて仕事場を選択することができるような社会になってきている気がします。
今回ご紹介するのは、サウナ×コワーキングスペース。一風変わったワークスペースをご紹介します。
SaunaLab Nagoyaとは
栄駅から徒歩7分のところにある、「SaunaLab Nagoya」。多くの人が行き交う街の中に、店を構えています。
初めは週末のみ営業する小さな店舗でしたが、2年半前より平日営業も開始。その規模もビルの一室から、フロア全体にまで広がりました。エレベーターを降りると、そこは小さな森の中。思わず深呼吸をしたくなってしまうような、ゆったりとした時間が流れています。
コンセプトは、「WORK×SAUNA×LIFE」。サウナの本場フィンランドでは、サウナは生活の一部であり、心のよりどころとなっているのだそうです。現代社会を生きる私たちにとって大切なのは、心の声に耳を傾けること。サウナという場所を通して、そういった機会やきっかけを提供されています。
生活の一部に仕事があるということを考えると、サウナにワークスペースがあるということも驚くべきことではないのかもしれません。また一つ、新たな価値観を発見することができました。
SaunaLab Nagoyaで過ごす、とある1日
サウナ×コワーキングスペースに対してさらに興味が出てきたところで、実際に訪れてみることにしました。SaunaLabで過ごしたある1日を、写真とともにご紹介します。
まずは、受付。館内のご案内を聞き、ロッカーの鍵を受け取ります。ロッカールームに行き、指定されたロッカーを開けるとそこには館内着がセットされていました。
ポンチョガウンの色は数種類あり、ランダムで入っているそうです。ガウンに着替えたら、この施設のリビングのような場所「FOREST LIBRARY」エリアにむかいます。
こちらには、無料で楽しめるドリンクコーナーがあります。コーヒー、ミネラルウォーター、レモングラスブレンドなど、様々なドリンクが…。その日の気分や体調に合わせて選択することができます。
喉が潤ったところで、いざサウナへ。施設内にはさまざまなサウナがあるのですが、はじめに「LAPIN MOUNTAIN」と名付けられたサウナを体験してみました。
こちらはフィンランドの田舎、ラップランド地方の山並みをイメージで作られたサウナで、5,6人用のロッジサウナ、2人用のサウナ、1人用の瞑想サウナがあります。
サウナ初心者の人でも利用しやすい、0℃設定のアイスミストサウナも併設されています。まるでオーロラのような幻想的な光の空間が演出されていて、リラックスできました。こちらは女性専用となりますので、異性と一緒に入るのはちょっと…という方でも安心です。
アイスミストサウナから出たところで、ちょっと休憩。サウナの合間にリラックスできる、「FOREST LIVING」というエリアもありました。気兼ねなく休める場所があるのは、うれしいですよね。
そして、最後のサウナ「FOREST SAUNA」へ。こちらは創業当初からあるもので、フィンランドサウナの代名詞ともなっています。定員数は8名で、SaunaLab Nagoyaで最も大きいサウナです。
サウナは75℃、アイスサウナは-25℃の設定となっており、現地の気候条件が再現されています。
男女ともに使用できるサウナなので、コミュニティの場ともなっていました。もしかしたらここから新たなビジネスも生まれるかもしれませんね。
そして、サウナを楽しんだ後は、「WORK SPACE」へ。
オープンな作業エリア、立って作業できるエリア、個室エリアなど、コワーキング施設としても充実したラインナップとなっているので、自分の好みや仕事内容に合わせて選択することができます。
先程ご紹介した「FOREST LIBRARY」でも、仕事をすることができます。
サウナですっきりした後、柔らかな雰囲気の気持ちのいい空間で集中して仕事に取り組むことが出来ました。
サウナで仕事をしてみよう
今回はサウナ×コワーキングスペースについてご紹介しましたが、いかがでしたか。心身共にクリアになった状態で仕事をすることによって作業効率が上がり、そして、より創造的に仕事に取り組むことができました。
実はSaunaLabがあるのは名古屋だけではありません。昨年の8月には福岡店がオープン。さらに、今春には東京店もオープンする予定です。施設ごとで内観も異なるので、どんな施設になるのかとても楽しみです。是非、お近くの施設を訪れてみてくださいね。
南谷有美(なんや・ゆみ)
カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。