決まった住所を持たず、日本中を旅しながら生活しているカメラマンの南谷有美(なんや・ゆみ)さん。訪れた地域では人々とどのように交流し、どんな仕事をしてきたのか。それぞれの地域の魅力についても綴っていただきます。

  • 写真提供:(株)KabuK Style

新型コロナウイルスの影響により、地方移住や多拠点居住の関心が高まっている昨今。「移住してみたいけど、ちょっと勇気が足りない」「場所を変えていろいろなところで働いてみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな自分の中に芽生えた密かな想いにそっと寄り添ってくれる、素敵なサービスを見つけました。

そのサービスの名前は、HafH(ハフ)です。Home away from Homeの略称で、2019年4月から、サブスククリプション型コリビングサービスとしてスタートしました。

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私自身、サブスク型住居サービスに興味があったため、できた当初からHafHのことは知っていました。ただ当初は、提携拠点が少ない上に九州地方に偏っていたため、「面白そうだけど、ちょっと今はいいかな」というような感じで、利用には至りませんでした。

しかし、久しぶりに公式サイトを訪問してみると、世界25カ国328拠点(2020年8月現在)まで、提携拠点が急増。宿泊施設もゲストハウスから旅館、リゾートホテルまで様々なものがあり、見ているだけでワクワクしてしまいます。

もう少し詳しく、サービスについて調べてみることにしました。

暮らしに合わせて選択できるプラン

毎月定額で様々な拠点に住むことができる点が、HafHの魅力です。4つのプランから、自分の生活スタイルに合わせたものを選択することができるようになっています。

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一番お手頃なもので、2泊3,000円~。普通に宿をとることを考えてもお得ですよね。また、7月から始まった政府の取り組みGo To トラベル事業にも適応していて、2020年8月から2021年1月までの期間、「ちょっとHafH」、「ときどきHafH」、「いつもHafH(風)」プランの利用料は何と35%OFFに。

さらに、同社がお金を補助する形で、事業の除外対象となった都市に住む方でも、割引が適用になります。HafHさん、ありがとうございます。

今回はそんなHafHのサービスを活用して、旅をしながら仕事をしてみました。今回の旅もまた新たな発見があり、とても有意義なものになりました。

HafH Fukuoka THE LIFE

  • HafH Fukuoka THE LIFE

まず訪れたのは、2020年2月1日にオープンした「HafH Fukuoka THE LIFE」。博多駅から徒歩10分、空港まで20分、中洲まで5分、キャナルシティまで3分という好立地で、暮らす場所・働く場所として人気の高いエリアに位置しています。

  • 1階の共有スペース

  • 好きな場所を選択することができます

  • 緑や街の風景に癒されます

  • レンタサイクルもあります

ライフスタイルに合わせて選択できる部屋

  • レセプション。こちらで手続きをします

ゲストハウスといえばドミトリーというイメージですが、HafH Fukuoka THE LIFEには、さまざまなタイプの部屋が用意されています。

まずこちらは、私が滞在したお部屋。女性専用のエコノミーシングルです。

  • 女性専用エコノミーシングル

またファミリールームも完備しています。家族でゆったりくつろげそう。

  • ファミリールーム

そしてカップルにオススメなのがダブルルーム。ライフスタイルに合わせて、部屋のタイプが選べるのはうれしいですよね。

  • ダブルルーム

おしゃれなカフェも併設

ワークスペースとしてご紹介した1階の共有スペース。こちらには、カフェが併設されています。

モーニング・ランチ・ドリンクを楽しむことができます。宿泊者には、モーニングがついてくるというお得なサービスも。3種類から選択することができます。心もお腹も満たされました。

  • モーニングサービス。ハニートースト

  • ベーコンエッグ

  • ピザトースト

暮らす場所としての選択肢

HafH Fukuoka THE LIFEは、ビジネスや暮らしの一部として利用されている方が多いという印象を受けました。それは、宿泊の他に賃貸で利用されている方も多くいらっしゃったからです。

例えば、上でご紹介したダブルルームという部屋はコリビングプロジェクトで月々7万9,000円。敷金、礼金、保証金、光熱費、Wi-Fiなどの通信費、家具など全て含まれた料金となっています。

見知らぬ土地でいきなり生活を始めるのは、とても勇気がいることです。そういった初期費用やリスクを最小限にして、生活を始められるのがHafHのサービスの良いところだと感じます。様々な人々が行き交う福岡で、地域の入り口としての役割も担っているように思いました。

  • 6日間ありがとうございました

今回は福岡編をお届けしましたが、いかがでしたか。とてもおしゃれな場所で、素敵な時を過ごすことができました。次は、長崎県の離島よりお届けしたいと思います。次回もお楽しみに。

南谷有美(なんや・ゆみ)

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。