マイナビは3日、「2016年卒 マイナビ大学生のライフスタイル調査」の結果を発表しました。調査期間は2014年12月15日~2015年1月13日、対象は2016年卒業予定の「マイナビ2016」会員3,555名です。この連載では、調査結果を元に2016年卒大学生の仕事観やライフスタイルを紹介します。

理想の将来は「安定」

まもなく就職活動の本番を迎える2016年卒の大学生。彼らは「自身の将来像」をどのように描いているのでしょうか。「理想とする『将来の自分の像』」を17の選択肢の中から選んでもらいました。

その結果、男女とも割合が最も高かったのは「愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす」(男子:25.6%、女子:39.6%)。以下、男女とも2位が「自分の好きな仕事を一生続ける」、3位が「一生食べていける安定した仕事を持つ」と、安定重視の選択肢に票が集中しました。

「理想とする『将来の自分の像』」

同様に「自分たちの世代についての言葉で『当たっている』と思うもの」という問いについても、「安定した生活を求める」(65.7%)に票が集中しています。それ以外には、「ハングリー精神に欠ける」(31.6%)、「コミュニケーション能力が低い」(27.2%)、「コスパ重視」(22.7%)などがあげられました。

「自分たちの世代についての言葉で『当たっている』と思うもの」

「結婚せずに自活」は6%

それでは「安定」を重視する学生は、「結婚後の仕事」に関してどのように考えているのでしょうか。「共働き」「主に自分の収入で生活」「主に相手の収入で生活」「結婚せず自分の収入で生活」の4つの選択肢で聞いたところ、男女ともに「夫婦共働きが望ましい」という回答が最も多い結果に。ただ回答の傾向を見ると、男女とも前年度より割合が下がっています。また、女子は68.6%が同様に回答していますが、男子は47.0%に留まりました。

「主に自分の収入のみで生活するのが望ましい」という回答では、男子が44.7%であるのに対し、女子は1.0%にすぎません。逆に、「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」という回答は、女子が24.3%であるのに対し、男子は1.3%。また、少数派ではありますが、「結婚せずに自分の収入のみで生活するのが望ましい」(男子:6.9%、女子:6.2%)という回答も見受けられました。

結婚後の仕事に関してどのように考えているか

「共働きを希望する理由」を聞いたところ、男子では「結婚相手が仕事を続けたいならその意思を尊重したい」(29.0%)が最も高く、女子では「仕事を続けることが生きがいになると思うから」(24.9%)が最も高くなりました。また、「一方の収入だけでは生活できないから」(男子:13.4%、女子:17.2%)というように、経済面を考慮する声も上がっています。

「共働きを希望する理由」

男子の44.7%が選択した「主に自分の収入のみで生活するのが望ましい」と考える理由について、「結婚相手には家を守って自分や家族を支えてほしい」(34.6%)、「結婚相手には家事や子育てに専念してほしい」(32.8%)と、専業主婦(夫)になってほしいという声が共に3割にのぼりました。

女子の24.3%が選択した「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」という理由については、前年度同様「家事や子育てに専念したい」(46.0%)が最も高くなる結果に。「できるものならなるべく働きたくないから」は6.2%に留まりました。