※注 : 住宅ローン借入額については、みずほ銀行の変動金利型1%優遇の例を使用。金融機関によって借り入れ条件が異なり、実際の例とは違う場合がありますので、ご注意ください。

不動産の価格下落で、マンションだけでなく一戸建ても検討範疇に

「マンション価格の値段が下がり、買いやすくなっていることはよく報道されていますが、意外に見過ごされているのが一戸建て。当然、マンション同様、一戸建ての値段も下がっていますから、お客様のなかには、マンションを買うか、一戸建てを買うか、両方を比較されている方も増えていますよ」と語るのは、住宅・不動産情報サイト「HomePLAZA(ホームプラザ)」、「O-uccino(オウチーノ)」を運営する、株式会社ホームアドバイザーの山下勇人さん。

実際の首都圏の住宅価格動向を見ると、昨年、一時、5,000万円を超えていた新築マンションの平均価格は、12月には4281万円まで下落(不動産経済研究所)。同様に、戸建も昨年1月に4,748万円だった平均価格が4,167万円まで下がっています。価格だけでみると、マンションと戸建ての取得価格が拮抗した形になっており、まさに、どちらを選ぶか、選び放題の状況でいえるでしょう(グラフ1)。

建売物件の価格推移は、財団法人東日本不動産流通機構「月例マーケットウォッチ2009年3月度」(新規登録物件・全戸建系)、マンションの価格推移は、不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向2008年・新築マンションの価格推移」から抜粋

一戸建てのなかでも、ブランド戸建ての人気が急上昇

「特に一戸建ては、価格下落のおかげで、なかなか手の届かない大手ハウスメーカーの物件、いわゆる『ブランド戸建て』も割安で手に入るようになっています。HomePLAZAでも、「ブランド戸建てに住もう!」という特集を掲載し、大反響を呼んでいます」。

まさに、人気急上昇のブランド戸建てといえるでしょう。また、今年6月4日に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されます。これは、長く使える良い家を普及させていこう、という法律。法律では、耐震性やライフスタイルの変化に応じて変更できる可変性など、9つの項目に一定の基準を設け、これをクリアすると「長期優良住宅」と認定される仕組みになっています。また、認定を受けると、住宅借入控除額も通常の住宅が最大500万円のところ、600万円まで認められます。

ブランド戸建ては、こういった良質住宅の建築に従来から力を入れていますので、品質面でも納得のいく買い物ができるというわけです。

「もちろん、一戸建ては居住面積も広めで、快適ですが、マンションに比べて、駅から遠かったり、セキュリティやメンテナンスの面では自己責任を問われる、といったケースもあります。マンションと一戸建て、両方の物件を実際に見て、どちらが自分たちのライフスタイルに合っているか、今だからこそ、そんな贅沢な比較ができるのではないでしょうか」

今年のGWは大型連休となりますが、まだ特に予定が決まっていないという人は、あちらこちらの物件を見て歩くのも、安くて楽しいレジャーになりそう。お目当ての物件を探して、ブラ見するのにはもってこいの季節といえそうです。

そこで、編集部でも、実際に、年収400万円でも買えそうな注目マンションと一戸建て物件をHomePLAZAのサイトから探してみました。

【拝見物件 その1 マンション編】ミニショップやフロントサービスが充実。全311戸のビッグプロジェクト ガーデンブリーズ 光の街

  • 神奈川県相模原市上溝字甲七号1936番1
  • JR相模線 / 番田駅徒歩4分
  • 専有面積 66.69~85.28平方m
  • 価格帯 1,830万円~2,960万円
  • 販売スケジュール 第2期新規分譲2009年4月25日(土)10時より受付開始

ガーデンブリーズ 光の街 外観パース

相模線「番田」駅より徒歩4分の便利な場所にありながら、ホテルライクな意匠が美しい大規模マンション。総戸数は311戸。3LDK~5LDKの多彩なプランがそろうファミリー向け邸宅です。大規模マンションのメリットを生かして、共用施設が充実。ホテルのようなフロントが設置されており、タクシーの手配や暮らしの相談にのってくれるほか、ちょっとした買い物に便利なミニショップや雨の日も子どもが元気で遊べるキッズ&コミュニティスクエアなどが揃う予定です。

ゴールデンウィークには「ゴールデンウィークフェア」と称して、アロマテラピー、アーティフィシャルフラワー、太陽電池で作るソーラーバッタなど各種レッスンも開催予定。現地やモデルルームを見がてら、イベントに参加するのも楽しそうです。

気になる資金計画は、最多価格帯の2300万円の物件購入の場合、頭金300万円を用意できれば、借入額は2000万円。返済期間35年、変動金利型(1%優遇、1.475%)の場合、毎月の返済額は6万991円。もしかしたら、今の家賃よりも安い返済額で、ホテルライクなプチリッチ生活が送れることになります。

【拝見物件 その2 一戸建て編】今すぐ入居できるブランド戸建ての決定版! ヒルズガーデン柏 高柳

  • 千葉県柏市高柳字西向原1653-17
  • 東武野田線 / 高柳駅徒歩7分
  • 土地面積163.82平方m~193.70平方m
  • 価格帯 3523.05万円、3868.9万円(地上権価格)
  • 完成年月日 2008年5月、6月

ヒルズガーデン柏 高柳 外観

ヒルズガーデン柏 高柳 間取図

ブランドメーカーの代表格ミサワホームが建設した一戸建て。既に物件は完成しているので、現地に行けば、すぐに中に入って住宅を見ることができます。即決すれば、5月中に入居することも。GWのレジャーが即、夢の一戸建て購入へと広がるかもしれません。

この物件は22区画中、すでに20区画が契約済。残り2区画のみが現在販売されています。駅から7分という立地のよさに加え、ミサワホームの最新技術が住宅に集約されているのも魅力。そのひとつが制震装置MGEO。大地震や幾度の余震でも、揺れを最小限に防ぎ、地震に強い住宅を実現しています。防犯ガラスや電動シャッター、モニター付きインターフォンなどのセキュリティ設備も完備。ブランド戸建てならではの安心感を実感できます。

気になる資金計画は、3,523.05万円の物件の場合、523.05万円の頭金を用意できた場合、住宅ローン借入額が3,000万円。返済期間35年、変動金利型(1%優遇、1.475%)で借り入れると、月々の返済額が7万8,388円、ボーナス時の返済額が15万6775円となります。もちろん、駐車場付きですので、車のある人は駐車場代が無料になるメリットが。少し返済額は厳しめですが、家賃プラス駐車場代と思えば、十分返済可能な範囲といえるでしょう。

【拝見物件 その3 一戸建て編】ヘーベルハウスで注文住宅建築という夢の持家計画を親を巻き込んで実現! ヘーベルタウン中浦和<建築条件付土地>

  • 埼玉県さいまた市桜区西堀3丁目839-3
  • JR埼京線 / 中浦和駅 徒歩7分
  • 土地面積 117.60~158.79平方m
  • 価格帯 3788万円~5280万円
  • 販売スケジュール 分譲中 2009年4月29日(水・祝)モデルハウスオープン予定

へーベルタウン中浦和 販売区画図

へーベルタウン中浦和 H区画参考プラン

ヘーベルタウン中浦和 分譲地内モデルハウス

今、人気急上昇のブランド戸建ての物件のひとつがココ。ヘーベルハウスでお馴染みの旭化成ホームズが分譲する建築条件付土地です。埼京線中浦和駅から徒歩7分という便利な場所で、広い土地を活かした快適な住まいをブランドメーカーによって建築することができます。ただし、価格は土地だけで、3,788万円から。これに建物建築価格も加えると、5,000万円を超えてしまうので、建物部分の資金を親から贈与してもらう、といったサポートがないと購入はむずかしいかも。2世帯住宅購入といった裏ワザで親に相談してみるのも今ならではの得策かも。

ブランド戸建ての場合、ブランドならではのこだわりに構造や間取りの提案がありますが、ヘーベルハウスの強みのひとつが耐震構造。3月には、現地で耐震構造見学会が実施され、ヘーベルというしっかりとした床構造 / 地震の揺れを抑える制震フレーム / 高性能断熱材ネオマフォーム、などの説明が実際の建築現場を見ながら行われました。

また、間取りでも独自性を提案。たとえば、子どもの勉強スペースについても、個室に閉じ込めないオープンな空間性を備えながら、子ども自身が「自分の居場所」と思える学習空間を設計。「こもり感」「安心感」「自立心」を兼ね備えたスペースプランを提案しています。

気になる資金計画は、最安値のE区画(117.67平方m)の土地価格が3,788万円。788万円の頭金があったとして、3,000万円の住宅ローンを期間35年、変動金利型(1%優遇、1.475%)で借り入れると、月々の返済額が7万8,388円、ボーナス時の返済額が15万6,775円となります。これで年間返済額は109万7,430円となり、手取り年収の3割程度の返済負担率になります。上モノの住宅部分の資金を親に出してもらえれば、購入の検討も可能ということになります。

GWは住宅を見学する絶好のチャンス。現地に行って実際に物件を見てみることで、新しい発見があるかもしれません。また、「GWはもう予定が入っていて、見学に行く時間がない」という人は、資料請求をすることでお得な情報が手に入るかも。詳細についてはこちらを参照してみてはいかがでしょうか。


執筆者紹介 : 酒井富士子氏

経済ジャーナリスト。回遊舎代表取締役。
上智大学卒。日経ホーム出版社入社。
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルート入社。「あるじゃん」[赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に「20代からはじめる お金が貯まる100の常識」(秀和システム発行)「FPになろう」「定年手続きダンドリスケジュール」(インデックスコミュニケーション)「編集長の情報術」(生活情報センター)。二児の母。