来年春から日本テレビで放送されるシチュエーション・コメディドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』。放送作家のオークラ氏が脚本・監督を務め、全く売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の日常を、お笑いトリオの東京03、ダンス&ボーカルグループ・三代目J Soul Brothersの山下健二郎、女優の山本舞香の出演で描くもので、前作はドラマも舞台も大人気となった。
その続編となる今作に、物語の舞台である漫画家事務所・戸塚プロダクションで働くことになった「小野田栄次郎」役でゲスト出演する、俳優の千葉雄大。東京03とは3回目の共演となるが、今回の役は“ヤバいやつ”とのことで――。
ここまでサイコパスな役は初めて
――これまでの『漫画みたいにいかない。』への印象はいかがでしたか?
もともと東京03さんがすごい好きなので面白いなと思って見ていました。舞台版は拝見していないんですけど、今度またやられるということなので、お客さんとして見に行きたいなと思います(笑)
――東京03さんとは舞台『東京03 FROLIC A HOLIC』やラジオコントでご一緒されていましたよね。
舞台のときは若手の芸人さん役をやらせていただいてコントシーンもあったんですけど、今回はまた違った面白さがありましたね。東京03さんとは3度目になるので、少し冒険できたらいいなと思います。
――そんな今回の手応えはどうでしょうか?
長く通して撮ったりもするので、緊張感があります。さらに、脚本が面白いので、それをどう表現できるのかという点でも緊張しますね。あと、今回の役はちょっとヤバいやつなので、“ヤバい感”が出ればいいなと思います。
――その“ヤバい感”を出すために、どんなことを意識したんですか?
コミカルなんだけど、ちょっと鼻につく感じが出せたらいいなと思ってます。でも、ここまでサイコパスな役は初めてかもしれないですね(笑)
――そうすると、今回は“かわいい”千葉さんは出ないのでしょうか?
どうなんでしょう。こればっかりは無意識の問題なんで、出ちゃうかもしれないですけど…。まぁそんなことはないですが(笑)、スタッフさんと話して、普段はおとなしいけどキレたらやばい人みたいな、「こんな人いるよなぁ」という感じが出ればいいなと思いますね。
――周囲で参考にした人などはいるんですか?
僕はそういう人には近づかないようにしてるので(笑)
東京03の感想が指針に
――あらためまして、東京03さんと今回ご一緒して、いかがでしたか?
いやぁ緊張します。やっぱりお芝居がすごく上手だなって毎回思っていて。舞台のときもアドバイスをいただいたりしたんですけど、僕の芝居を毎回ちゃんと見てくださって、「今の面白かった」とかおっしゃってくださるんです。だから、東京03さんの感想が、僕の指針になっています。
――山下健二郎さんの印象はいかがでしょうか?
このチームにすごいなじんでらっしゃるなと思いました。他の作品のお芝居を拝見して、コミカルなのが面白くて(笑)。今回はかわいい後輩役なので、うれしいです。
――山本舞香さんはどうでしたか?
映画でご一緒したことがあったんですが、直接の絡みはなかったので、今回がほぼはじめましてでした。かわいいのに強い感じがして、その毒気みたいなのが面白いですよね。「『アウト×デラックス』見て面白かったです」って感想伝えたら、「はっ、ありがとうございます」って感じでしたけど(笑)。今回は、僕から片思いしている役で、大どんでん返しがあるので、そこでの山本さんをぜひ楽しみにしてほしいですね。
――皆さんリハーサルの後に自主練をされるんですよね。そういうのは、珍しいんですか?
ドラマだと、読み合わせすることはありますけど、自主練まではあんまりないですね。ちょっと舞台っぽいかもしれない。それによって、このチームワークができてるんだなと感じました。
――オークラさんとも、『東京03 FROLIC A HOLIC』の舞台でご一緒されていますよね。
オークラさんは特に何かおっしゃってくることはないんですけど、シーンが終わってチラッと目が合ったときに、「いいよ!」という目をしてくださるので、それを見るとすごく安心します。でも、すごいですよね、テレビの構成作家もされて、ラジオも作られて、脚本をたくさん書かれて、なんでこんなに引き出しがあるんだろう、エピソードが思いつくんだろうって。例えば「この流れがくるの嫌だな…」みたいな、そういう“あるある”を具現化していく世界観がすごいなって、いつも思います。
――先日、ドラマ『プリティが多すぎる』で国際映像見本市「MIPCOM」に行かれていましたが、『遊戯みたいにいかない。』も世界に通用する作品だと思いますか?
海外のコメディ作品を見て、言葉が分かんなくてもなんとなく笑っちゃうことってあるじゃないですか。日本のこういうシチュエーション・コメディが海外でどう見られるのか、すごく気になるので、そういう展開も面白いですよね。舞台の海外公演とかあったら、ぜひ参加させていただきたいです(笑)
――では最後に、ご自身の役の見どころをお願いします。
間違ってないんだけど間違っているというジレンマ、面白いんだけどヤバい…そんな裏表が面白い役とストーリーになっています。それと、すごい会話劇なので、そのテンポや空気感をぜひ見ていただきたいです。
『遊戯みたいにいかない。』には他にも、飯豊まりえ、堀未央奈(乃木坂46)、今年4月に上演された舞台版にも出演した島崎遥香、山崎樹範がゲスト出演する。
舞台版第2弾は『漫画みたいにいかない。第2巻』と題し、東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)が来年2月19日~22日に7公演、神戸公演(神戸国際会館)が来年3月8日~9日に3公演を実施。チケットは、22日10時から一般発売となる。料金は、S席:9,4000円、A席:8,200円(全席指定、税込)。未就学児の入場は不可。
マイナビニュースの連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」では、ドラマ『遊戯みたいにいかない。』や、舞台『漫画みたいにいかない。第2巻』の最新情報を、キャスト・スタッフインタビュー、撮影現場・稽古場レポートなども交えながら、金曜日にお伝えしていく。