草津町と群馬大学の研究により、「湯畑源泉には、10秒で95%以上感染力を減らす効果がある」ことが実証され、注目を集めている草津温泉。
だったら、仲間とワイワイ草津温泉へ! ……というのも、まだまだ心配な時期ですよね。今回は、こんな時だからこそ、お部屋でゆったり専用露天風呂を楽しめる草津の上質なお宿をご紹介。2回目は、ミニキッチンも露天風呂も付いた、知る人ぞ知るラグジュアリーな素泊まり専用の宿「源泉一乃湯」です!
1.素泊まりの宿の極み! お得に贅沢感を楽しめる温泉旅館
草津のメインストリート「湯畑」から裏の小道を歩き、共同浴場「地蔵の湯」方向へ。いくつか階段を上った高台にあるのが、2019年8月にオープンした「源泉一乃湯」です。
外観は、まるで高級旅館のよう! 素泊まりオンリーの宿とは思えない、ラグジュアリーな雰囲気が漂います。
一歩館内に入れば、この優雅さ! 中は和の安らぎにモダンなテイストを加えた非日常の空間です。
広々としたロビーの中心で存在感を放つのは、スチーム暖炉。「まあ、ゆっくりしていきなさいよ」そう言わんばかりに、ゆらめく光がゲストを優しく出迎えてくれます。
建物は地下1階、地上4階建て。中庭をぐるっと囲うように建物が建っています。吹き抜けの中庭に出てみると、草津の空と雲を見渡せて気持ちいい! 開放感たっぷりで、思わず深呼吸したくなります。
中庭のもう一つの楽しみが、この足湯。温泉好きなら、どの源泉が使われているのか気になるところですが、足湯に使われているのは、この宿だけに来た人だけが楽しめる自家源泉「新地蔵の湯」です。服を脱がずにさっと入れるので、これを利用しない手はありません!
泉質は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉。酸性なので殺菌力が強いのはもちろんのこと、発汗力も強く、足を入れて5分ほどで、額にうっすらと汗が浮かんできます。
ちなみに、朝の足湯は気分をリフレッシュしてくれる効果があります。自立神経を刺激してくれて、体がシャキッと目覚めるので、ぜひ朝の時間帯にも立ち寄ってみてくださいね。
共有スペースは、居心地の良い椅子やテーブルが置かれたモダンな雰囲気。いろいろなタイプの椅子があるので、座る場所を変えて気分転換するのにぴったりです。
2Fにあるドリンクコーナーも、「源泉一乃湯」のおおすすめポイント。コーヒー、アメリカン、ラテ、カフェモカなどコーヒー系の他に、紅茶や緑茶、ホットチョコレートも飲み放題。これだけ無料のメニューが多いと嬉しくなりますよね。
2.広い! 便利! 長期滞在を意識したお部屋とは?
湯畑周辺は温泉旅館がぎゅっと集まっている分、部屋はどうしてもコンパクトになりがち。今までは「湯畑に近いからしょうがないか……」と諦めていたのですが、「源泉一乃湯」は違います。
全44室の客室は、すべてゆったりとしたレイアウト。私が今回宿泊した「露天風呂付きツイン」は部屋の広さが36平米もあり、シングルではなく140cm幅のダブルベッドが2台置かれていました。
しかも、このベッド、多くのラグジュアリーブランドが愛用するシモンズ社を使っていて、眠り心地も抜群。素泊まりだと思って部屋に入ると、広い! 快適! 嬉しい誤算があります。
宿のコンセプトは「暮らすように泊まる」。長期滞在や連泊の人にも使いやすいように、44室中18部屋にミニキッチンが備え付けられています。
ミニキッチンがあるから、蜜を避けて、部屋でゆっくり食べられる安心感もあります。まさに現代の生活様式にあった造りで居心地が良い!
そして、44室中14部屋には半露天風呂が付いています。湯船に注がれるのは、足湯と同じ自家源泉「新地蔵の湯」。こちらも、もちろん文句なしの100%源泉かけ流し。湯量を減らすことで、加水することなく、フレッシュなまま42度の適温に保っています。
少し白濁した湯には、白くてヒラヒラした湯の花がたっぷり! 硫黄の香りに包まれながら、一日中ひたすらこの極上の湯に浸れるなんて、幸せの極みです。
外湯巡りや湯畑散策に便利な「湯かご」だって、こんなにキュート。こちらは、草津で多彩なカラーのプラカゴを扱うお店「KAJIYA」と「源泉一乃湯」がコラボして作ったオリジナル。湯畑をイメージしたエメラルドブルーが、気持ちをぱっと明るくさせてくれますよね。水に濡れても大丈夫だから、湯上がりでも安心。お宿の売店にも売られていたので、お土産にも良いかも!
お部屋に温泉はありますが、こもりっきりはもったいない! 大浴場にもぜひ足を運んでみてください。わざわざ大浴場をおすすめする理由は、客室の温泉とは違う、湯畑源泉の湯を楽しめるから。
「源泉一乃湯」では、2本の源泉を所有していて、どちらもかけ流しで楽しめます。大浴場は42度の湯船と、それより少し高温の湯船があるので、お好みの湯船へどうぞ。広~い大浴場は、極楽レベルも倍増です。
3.今、草津で一番熱い「裏草津」を散策してみよう
宿がある場所は、共同浴場「地蔵の湯」周辺のエリア。実はこのあたりは「裏草津」と呼ばれていて、華やかな「湯畑」とはまた異なる雰囲気を演出するため、現在、再開発が行われています。
「地蔵の湯」は昔から、眼病に効くと言われてきました。その証拠に草津には、眼科が1軒ありません。…というと、温泉で目を洗えばいいの? と思われるかもしれませんが、強酸性の湯を目にチャプチャプしようものなら、染みるし、痛すぎる! 目が開けられなくなるので、絶対NGです。ここに来たら、湯気のミストを優しく目に当てる感じで、無理なく楽しんでくださいね。
先ほどの「地蔵の湯」の前には、階段が整備されました。階段を上った先は、漫画図書館やカフェができる予定です(現在工事中)。お散策しながら、進化し続ける草津の様子を眺めるのも楽しいですよ。
「源泉一乃湯」から歩いて30秒の場所にある展望スポットも、再開発によって作られたもの。湯畑を上から見下ろせるレアなスポットなので、ぜひ足を運んでみて!
4.夕は食べたいものを自分で選んでクッキング♪
さて、お楽しみの夕食タイム!
食べる場所に困らない草津ですが、ミニキッチン付きのお部屋なら、密を避けられるし、今の時期はやっぱり自炊がおすすめ。
フロントのスタッフに伝えると、調理器具一式、調味料、お皿など、すべて無料で部屋まで運んでもらえます。
草津温泉には、「スーパーもくべえ」と「スーパー大津 草津店」という2軒のスーパーがあるので、そのどちらかで食材を揃えると便利です。
今回はなるべく簡単に調理したかったので、スーパーでカット野菜と味付け肉を購入しました。ガスコンロではなくIHですが、火力も強いし、フライパンの加熱調理も全く問題なし!
手作りの肉野菜炒めのほか、スーパーで買ってきたお刺身、お気に入りの中華料理店「龍燕」でテイクアウトした春巻きやシウマイを温めれば、簡単&おいしい夕食の完成です!
あと、お酒好きの方は地酒を買うのも忘れずに。地ビールなら、館内のショップでも買うことができますよ。
後は、好きなTVを見ながら、好きなものを食べて、好きなお酒を呑んで……。ひたすら部屋でだらだら過ごせるのは、自炊だからこそ。1泊2食付きの高級旅館にはない楽しみが、この宿にはあるのです。
5.源泉一乃湯はバータイムも楽しい
夕食後、ちょっと休んだ後に繰り出したいのが、ロビーラウンジに併設されたバーです。ここは、カウンター席のみ。カップルはもちろんのこと、ひとりでちょっと一杯……にもちょうどいい!
おすすめのドリンクは、白根山の湯釜と湯畑のライトアップをイメージした、美しい色のカクテルです。かき混ぜると色が変わって、なんともフォトジェニック。締めの1杯には最高ですよ。
<素泊まり旅の楽しさを最大限感じられる宿>
素泊まりって、泊まるだけ? 食事に困ならい?
そんなことはありません! 「源泉一乃湯」なら、ラグジュアリーにお快適に素泊まり旅ができます。
便利なミニキッチン、かけ流しのプライベート露天風呂、締めにおしゃれなバーでほろ酔いになれて、これまでにないスタイルの草津ステイが叶います。ここでしか経験できない、草津時間を楽しみましょう。