新しく進めていた仕事がいきなり中止に――。

プロジェクトがスタートしてからわずか半年。売上が伸び始めたと手応えを感じていた矢先に、経営側の判断でいきなり中止を言い渡されてしまう。現場で働いている側としてはひどく混乱する出来事です。

着実に数字が伸びていたとしても、経営側が詳細な状況を把握していなかったり、現場と経営が別のルールや評価基準で仕事をしていて、意見が食い違ったりすることもあるでしょう。その結果のプロジェクトの中止は納得できないかもしれません。

特に自分が注力していた仕事であれば、その分の思い入れがあるだけに、辛いものがありますよね。

「あの時こうしておけばよかったのではないか」「次に新しいことを始めてもすぐに中止になるのではないか」といった考えが生じることもありますが、自分自身を責めないことが重要です。

終わってしまったことに対しては、執着を捨てれば楽になる……のですが、そうは言ってもなかなか難しいもの。突然の出来事に心を乱されたときは、無理して元気に、前向きになろうと試みると逆効果なこともあります。

悲しいと思ったのなら悲しみ、怒りが湧いてきたのなら怒り、悔しいと思ったのなら悔しがる……。そのように、自分のなかに生じた感情を受け入れ、存分に向き合ったほうが後々引きずらなくて済むかもしれません。身近な人や仕事仲間に愚痴を聞いてもらってもいいでしょう。

その仕事で得たものを持って再び歩き出せるよう、少し立ち止まることも必要です。