休日の朝、近鉄名古屋駅を10時台に発車する「伊勢志摩ライナー」「しまかぜ」の送り込み回送列車を見ることができた。どちらも近鉄の従来の特急車両・一般車両とは一線を画すカラーリングで、沿線で眺めていても目立つ。

ブルーリボン賞受賞記念のステッカーが貼られた「しまかぜ」

観光特急「しまかぜ」(50000系)は2013年、伊勢志摩エリア活性化の"切り札"としてデビュー。2編成投入され、大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で運行された。2014年、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。同年、一部仕様変更した第3編成が投入され、現在は大阪難波駅・近鉄名古屋駅発着に加え、京都駅発着の列車も設定されている。

赤系の塗装となった「伊勢志摩ライナー」。他に黄色の塗装を引き継いだ編成も

「伊勢志摩ライナー」(23000系)は1994年にデビュー。近鉄初となる130km/h運転が行われた。2012年から外観・内装のリニューアルが進められ、全6編成のうち3編成が赤を基調としたカラーリングに。残り3編成はオリジナルの塗装に近い黄色を基調としたカラーリングとなったが、車体裾の色がオレンジに変更されている。