NewJeansのプロデューサーであるミン・ヒジンの会見が話題になりました。訴えている内容も気になるところですが、ヒートアップして「욕(ヨク)」が止まらなくなっていたことがSNSで多く取り上げられています。

日本語で“悪口”や”罵倒語”などと訳される「욕(ヨク)」は、その存在そのものが韓国文化という感じ。日常的に使うものから放送禁止レベルのようなもの数多くの「욕(ヨク)があって、韓ドラにも実は多く登場しています。ただし基本的に下品な言葉なので字幕に訳が出ていることは多くありません。とはいえ、韓ドラをよく見ている人は耳馴染みのものも多いのではないのでしょうか。

  • イラスト/みつほし

「씨발새끼(シバルセッキ)」は危険度高い!? 「“바보(パボ)」くらいに留めておこう

日本語で“悪口”や”罵倒語”などと訳される「욕(ヨク)」は、その存在そのものが韓国文化という感じ。日常的に使うものから放送禁止レベルのようなもの数多くの「욕(ヨク)」があって、韓ドラにも実は多く登場しています。ただし基本的に下品な言葉なので字幕に訳が出ていることは多くありません。とはいえ、韓ドラをよく見ている人は耳馴染みのものも多いのではないのでしょうか。

ミン・ヒジンがわざわざ使って弁護士に止められていたのは「씨발새끼(シバルセッキ)=クソ野郎」という言葉。ドラマの中で“깡패(カンペ)=ヤクザ”の人が口グセのようによく口にしているくらい危険度高い罵倒語です。ドラマ『ムービング』でジュオン(リュ・スンリョン)が反社の世界にいたころを描いた話では、何十回飛び出していたか分かりません。ちなみに映画『犯罪都市』でのマ・ドンソクは刑事役なのにナチュラルに「シバルセッキ」と言っていましたが、そこはマブリー(マ・ドンソク+ラブリー)なのでご愛嬌。昔ながらの韓国の刑事は言葉が荒いというのもあるあるです。

もうひとつ、ミン・ヒジンが使って韓国の人たちが面白がっていたのが“개저씨(ケジョシ=犬オヤジ)”という言葉。犬(ケ)とおじさん(アジョッシ)をかけた言葉で、ニュアンスとしては”クソジジィ”でしょうか。「욕(ヨク)」には犬(ケ)をつけるものがポピュラーで、“개새끼(ケセッキ)=犬野郎”もよく聞く韓国語。“개저씨(ケジョシ)は職場の面倒な中年や上司を指すことが多く、ドラマ『インターンは元上司!?』の原題である「꼰대인턴(コンデ・インターン)」の“꼰대(コンデ)”も同義語。日本で同じようなニュアンスの言葉といえば“老害オヤジ”が近そう。ミン・ヒジンの怒りの方向性が伝わってきますね。

そのほかに韓ドラでよく聞く「욕(ヨク)」といえば“미쳤어요?(ミチョッソヨ?)=頭おかしいの?”“짜증나(チャジュンナ)=ムカつく”があります。これはドラマを観る限り、女性でも怒ったら気軽に使っているイメージ。クレイジーだと思った人に向けた言葉としてはほかに“미친 새끼(ミッチンセッキ)” “또라이(トライ)” “사이코(サイコ)”などもよく耳にします。

さらにヒートアップすると“죽을래?(チュグルレ)=死にたいの?” “꺼져(コジョ)=消えうせろ”などが出てきて、より物騒なケンカに発展しそう。

ここで挙げた言葉は、社会人として非常識な言葉ばかり。ドラマで聞き馴染んでいるからとうっかり口にしてしまわないように気をつけましょう。言い方によってはかわいくも聞こえる“바보(パボ)=アホ”ぐらいに留めるのが賢明です。

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