■母子で週1回・療育の通所施設へ
発達に問題があると指摘されたのはショックでしたが、一方で、療育施設に通えば息子はよくなるんだと希望が芽生え、期待と安心感で私の気持ちは軽くなりました。
その頃の翔太は、私に対する執着が一層強くなり、少しのあいだでも私の姿が見えないと、火がついたように泣き叫んでいました。最初は順調だった離乳食もいつしか食べなくなり、ふりかけご飯しか食べない偏食に。だからいつも空腹だったのでしょう。母を、というより母乳を求めて私から離れなかったのかもしれません。
睡眠も不規則で夜中まで起きていたり、少し眠っては朝方まで起きていたり。昼寝をすると寝起きが悪く、1〜2時間は泣き叫びます。
母子でまともに睡眠がとれない状態で、私は母乳が出ず、息子はそれに泣き叫ぶ。私の服を引きちぎるようにしがみつく手を押さえて、ようやく断乳することができたほどでした。
とにかく不機嫌で泣きわめいていることが多い翔太。私は不安と睡眠不足でずっとイライラしていました。
そんな状態だったので、1歳10カ月から母子で週1回、療育の通所施設に通うことに大きな期待をしていました。
そこで行われるのは、集団セラピーと月1回の個別カウンセリング。集団セラピーでは翔太は椅子に座っていられず泣きわめき、個別カウンセリングでもまだ幼くて指導は無理だからと、ほとんど私が対象でした。
その個別カウンセリングで言われたことは、
「母子関係が育っていないので、彼の要求は受け入れてやって、おんぶに抱っこでスキンシップを多くして関わるように」
えぇ、こんなにくっつき虫なのに!?
翔太が歩き始めてからも、私から離れたがらないので、それこそずっとおんぶに抱っこで過ごしてきたのに。母子関係が育っていないとの指摘はショックでした。
でも、同じ悩みを持つお母さんたちと知り合えたことは大きな収穫でした。
お互いの悩みを話し合うくらいで解決策があるわけではなかったのですが、話を聞いてもらえる、気持ちをわかってもらえる、それが支えになりました。気持ちが少し楽になりました。
療育施設への母子通園2年目。翔太の発達の遅れはますますひどくなりました。
自宅と同じ敷地内の別棟で働いていた私も仕事時間を確保したかったし、子どもがいる環境で集団生活をさせてみたら翔太も何か変わるかもしれないと期待して、2歳上の姉が通っていた保育所に預けたことがあります。
ほかの子を見て真似して成長するかもしれない、と期待したのですが、ダメでした。
毎朝、私から離れることに大泣きする。給食は食べない。言葉はない。集団遊びはできない。指示が通らない。迎えに行ったら、ひとりで砂場に寝転がっている……。
ほかの子なんか目にも入っていない感じで集団生活にはなじめませんでした。
そもそも、外では靴を履く、家の中では履かない、ということがわかってきたばかりのときだったのに、保育所では上履きがある。それがわからなくて大騒ぎしたり。
結局、保育所は11カ月で退所することになりました。
次回は小学校入学間際の翔ちゃんのお話です<10/26(日)公開予定>。
