熟語とは「複数の単語を一緒に使うことで、新たな意味を成すもの」。当然“idiom”もその一種ですが、英語にはほかにも“phrasal verb/phrasal noun/phrasal adjective/phrasal adverb/etc.”と称されるものもあり、これらも複数の単語で成り立っています。つまり、一般に言われる「熟語」とはいわばこれらの総称。

今回から始まるこの連載ではこんな「熟語」を取り上げ、その意味、使い方、そしてその発音のアドバイスなどをしていこうと思います。

さて記念すべき1回目は“Wait up.”。たとえば誰かと一緒に歩いていて、自分だけ遅れてしまって「ねーちょっと待って」とか「わたしのこと置いてかないで」「先に行かないで」なんて言うときに使うもの。

発音での注意は:[Wait - up.] と単語単位で切るのではなく、 [Wai - (t)up.] と「ウエイ・トゥアップ」のような意識で、「トゥアップ」の「ア」にアクセントを付け、呼びかける感じで言うとバッチリ。また「トゥ」の「ト」は多少「ド」的に言うとさらにグッド(音声1参照)です。

■音声1を再生

こんなときは“Wait up for me.(音声2参照)”と言ってもオッケー。ただし“Don't wait up for me.”と否定形にして言うと、それは「わたしのこと起きて待っていないで」となるのでご注意。

■音声2を再生