社会に出た瞬間から、“割を食ってる”気しかしない――。人口だけは多いのに、正社員枠はほぼ皆無。報われなさすぎるあの頃と、今も続く理不尽の数々、それでもなんとか生き抜いてきた……そんな「超氷河期世代」の“リアルな声”を、今こそ可視化していこう。
非正規ウン10年でたどり着いた“全部ナシ”な人生
●「1度非正規の道に入ってしまったら正社員になるのがむずかしく、現在派遣なのですが、3年を前に契約を切られてばかりでいまだに抜け出せません」(45歳・女性)
新卒で「正社員入社」のレールに乗れないと、その枠を再びつかみ取ることは、年齢を重ねるほどに難しくなっていく。仕事に慣れた頃に契約終了、またゼロからのやり直し……そんな“非正規ループ”では、スキルもキャリアも積みにくい。 それを「本人のやる気不足」のひと言で片づけてしまっていいのだろうか。
●「周囲を見ても、派遣や契約社員が多い。未婚・子なしが多いというか、それが普通な感じがする」(50歳・男性)
結婚して子どもを持って、家も買って――かつて思い描いた「普通の人生」が、どこか別世界の話に思えてしまう。 「自分だけじゃない、みんな同じような状況だ」と思えば少しは気がラクになるかもしれないが、そうやって諦めてきたことは、きっと少なくない。
自分の家族やマイホームを持つという未来像はいつしか現実味を失い、「持たない人生」が“普通”になっていく。その背景には、世代共通のあきらめと、それでも続いていく日々の重みがにじんでいる。
調査時期: 2025年5月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:365人
調査方法: インターネットログイン式アンケート