■築150年超えの古民家レストランで夕食を

  • 戸口が開くと、大きな木とパチパチと炭が燃える囲炉裏がお出迎え

待ちに待った夕食タイムです! 「星野リゾート 青森屋」には2つの食事処がありますが、ゆったり食事を味わいたいなら公園内の古民家レストラン「南部曲屋」がおすすめ。

ホテルから送迎車に乗り、再び公園をぐるりと回って「南部曲屋」へ。「まがりや」という名前の通り、建物がL字型に曲がっていることから、この名前がつけられました。

もともと馬屋と母屋が一体化した古民家をここへ移築し、古民家レストランとして営業。馬と人がひとつ屋根の下で暮らしてきた……と思うと、不思議な気もしますが、馬を大切にしてきた南部地方の暮らしぶりを思えば納得。この地域に伝わる伝統や歴史を垣間見れる、貴重なスポットです。

  • 昼間はしっとり落ち着いた雰囲気ですが、夜になるとライトアップされ、また違った雰囲気に

窓際の席は、外の景色を楽しめる特等席。時間とともに移りゆく景色を見ながら、ゆるりとお食事を楽しめます。ワイワイ楽しいビュッフェも良いけれど、こんな風にゆっくりと会話を楽しみながらお食事ができるのが「南部曲屋」の魅力。

  • 夏の会席料理一例

夕食では、青森県で親しまれてきた「七子八珍(ななこはっちん)」を味わえます。これは同県で愛されてきた魚介類の総称で、さっぱり美味しい焼きホヤや、米粒に似た形状の"タコの子"「たこまんま」など、珍味八品のこと。珍味と言ってもクセが強すぎず、食べやすいものばかり。日本酒好きの方なら、言わずもがな日本酒との相性抜群です!

そして、お椀は八戸を代表する郷土料理「いちご煮」。一口飲むと、磯の香りがふわっと鼻に抜けて、なんとも幸せな気持ちになります。

  • お造りは、ドライアイスを使った突き抜けた演出で登場

あちこちから、「わあっ」と響き渡る声……! お造りの盛り合わせは、青森・八戸地方で初夏から夏にかけてよく見られる冷たく湿った東風「やませ」に見立て、ふわふわと切り立つ霞の中からお造りが浮かび上がります。

  • おいしそうなお肉を前に、青森県下北「サンマモルワイナリー」の赤ワインで乾杯

外はカリッと中はレア目に焼き上げたお肉は、美しい焼き上がり。箸で持ち上げかぶりつくと、なんという柔らかさ! 肉の旨味や肉汁も閉じ込められていて、噛めば噛むほど美味しく感じられます(こちらは仕入れ状況により提供内容が変更になる場合があります)。

■離れの「元湯」で目覚めの湯浴みを

  • レトロな雰囲気がステキな「元湯」

一夜明けた翌朝。目覚めのひとっ風呂を入りに、離れの日帰り温泉施設「元湯」へやってきました。「元湯」の歴史は古く、星野リゾートの前身・古牧温泉時代から観光客や地元の方に愛され続けています。

営業時間は朝風呂文化が根付く青森だけあって、なんと早朝5時からスタート。朝9時までは宿泊者専用の時間帯なので、ゆっくりと湯浴みを楽しめます。

  • 古き良き趣が溶け込むレトロな館内

館内には、ケロリン桶やレトロなポスターが飾られ、ノスタルジックな雰囲気。無料の休憩スペースもあり、湯上がり後もゆっくりくつろげます。

  • あまりの美しさに、ときめかずにはいられない!

わざわざ離れの「元湯」へやってきた理由は、この美しいお風呂に入るため。窓には、青森の伝統工芸品「津軽びいどろ」がステンドグラス風にはめ込まれ、いろとりどりのきらめきを放ちます。特に朝の時間帯は「津軽びいどろ」越しに朝日が差し込むため、よりいっそう神秘的に見えます。

青森の情景が溶け込んだようなこのお湯は、まるで美容液のようにとろ~り。肌に潤いを浸透させる「メタけい酸」も多く含み、美肌へと導いてくれます

  • 炊きたてのご飯に合うおかずがずらっと並ぶ

温泉でほっこり温まったらお楽しみの朝ごはん。ゆっくりと朝食を味わうため、昨夜と同じ「南部曲屋」へやってきました。

ずらりと並んだごちそうに、びっくり! そう、これは夕食ではなく朝ごはんなのです。「このレストランは、朝食も自慢なんですよ」と和やかな笑顔のスタッフが説明してくれました。

テーブルには、ねぶた漬け(海の幸と山の幸を合わせた醤油漬け)、サーモンの田舎味噌くるみ焼き、長芋など、ふっくら炊きたてのご飯に合うおかずがずらり! 種類が多くて「ご飯に何をのせようかな」と迷うのも楽しいひととき。

  • 下北地方でよく食べられる味噌貝焼き

まずは、小松菜とりんごで作った「目覚めのジュース」をごくり。青森の郷土料理「帆立の味噌貝焼き」に火が入り、ふつふつとしてきたところで卵をくずします。

ハフハフ、ふうふう。口へ運ぶと、ホタテの自然な甘みがじんわりと心に広がる滋味深い味わいです。これはご飯が進む進む!

  • お客さん一人ひとりのタイミングに合わせて炊き上げる土鍋ご飯

どれもこれも美味しいのですが、特に感動したのは土鍋で炊いたご飯。ほかほかのときだけでなく、オリジナルのブレンド米は冷めても、モチモチとした食感で美味しい!

朝食はパン派の筆者ですが、するするとエンドレスにご飯が胃袋へ収まっていきます。胃袋も満足度も無限大。最高の朝ごはんでした。

■ゆらゆら馬に揺れながら夏の朝を楽しむ

  • 予約制の「しがっこ風鈴馬車」(大人1,320円)

スローな旅のしめくくりは、馬車に乗ること。馬車の内容は季節によって変わりますが、6月1日~8月31日の間は津軽びいどろの風鈴を装飾した「しがっこ風鈴馬車」が運行中。夏の間は、チリンチリンと涼やかな音を奏でる馬車に乗って池の周りをぐるっと一周お散歩できます。

この日、馬車を引いてくれたのは「きらら課長」。競馬に出るような調教馬の体重は平均450kgほどですが、なんとこの子は約600kg! ガッチリ体形で馬車の安定感も抜群です。

  • 大きなお尻を揺らしながら歩く、馬の後ろ姿が可愛い!

朝の静寂なひととき。涼し気な風鈴の音色とリズミカルな馬のひづめの音が高らかに響き渡ります。

のんびり、ゆっくり。馬車は急がず、ゆらゆら揺れながら前に進んでいきます。穏やかな非日常が、夏のひとときを優しく包み込んでくれるよう。暑さも和らぐ貴重な体験でした!

■日常を忘れスローな時間を過ごせるリゾート

自分へのご褒美旅ぴったりな「星野リゾート 青森屋」。でもそれだけでなく、うまくいかなくて落ち込んだときや、イライラしてやさぐれたときにも足を運んでほしい!

湯を楽しみ、癒やしと安らぎに包まれれば、ささくれだった心が丸く穏やかになっていくのを感じてもらえるはず。青森でスローな時間を過ごして、身も心も軽やかになる旅をしてみませんか?

■Information
星野リゾート 青森屋
【場所】青森県三沢市古間木山56