1914年に軽井沢で温泉旅館を開業し、2023年で109年の歴史を数える星野リゾート。「旅を楽しくする」をテーマに、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」のサブブランドを展開し、2023年1月以降は国内外に4施設をオープン予定です。今回はそんな新しいワクワクを生み出し続ける星野リゾートに注目! 今こそチェックしたい話題の施設を深掘りしていきます。

  • 星野リゾート リゾナーレ大阪

第18回目は、世界が注目する幼児教育「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れた話題の「リゾナーレ大阪」。施設があるのは、なんとハイアット リージェンシー 大阪の中! ハイアットをうまく活用すれば、2つのホテルを"大きな1つのリゾート"として楽しむことができます。

1. 日本最大級の絶景アトリエ

  • リゾナーレ大阪のアトリエリスタ」

日本ではあまり耳なじみのない、「レッジョ・エミリア・アプローチ」というフレーズ。「そもそも、レッジョ・エミリア……って何?」と思う人も、多いのではないでしょうか?

「レッジョ・エミリア」とは、イタリアにある地方都市の名前。Google社やディズニー社の社内幼稚園でも取り入れられている、先進的な乳幼児教育になります。

核となるのは、子ども自身の学びに寄り添い、創造性を育むこと。「リゾナーレ大阪」では、そんなレッジョ・エミリア・アプローチの日本窓口を担う「まちの研究所」と合同で、日本最大級のアトリエを誕生させました。

アトリエには、芸術のプロ「アトリエリスタ」がスタンバイ。子どもたちをよく観察しながら、さまざまな素材(マテリアル)と向き合うアトリエ活動を行っています。

ただしアトリエを利用するには、年齢制限があるので要注意。対象年齢は12歳以下となっており、推奨年齢は6歳以下です。宿泊料金とは別に1人15,000円(0歳は無料)かかりますが、日本のホテルでレッジョ・エミリア・アプローチを本格導入したのは、リゾナーレ大阪が初めて。子どもたちの視野を広げたい人は、ぜひ一度体験してみてください。

  • 外の景色を見ながらゆったり過ごせる心地よい空間

アトリエの場所は、最上階の28階フロア。外を見ても遮るものが一切なく、大阪市内はもちろん、神戸、淡路島方面まで見渡せます。

そして絶景とともに、南港を行き交う船や電車、車、物流に欠かせないトラックなど、いろいろな乗り物を楽しめるのもアトリエの魅力。子どもたちの興味をぐんぐん引き出せる最高のロケーションです。

  • 子どもたちの絵が残るアトリエの窓

さらに大きな窓は、お絵描きし放題! 小さな紙ではおさまりきらない、空想の世界を広げられます。

  • 発想次第で無限に遊べる「造形との出会い」

広さは469㎡。レッジョ・エミリア・アプローチを取り入れたアトリエとしては日本最大級。壁のない広い空間が、複数のエリアに分かれています。

特に、陶芸用の粘土や砂に触れてモノを造形するスペース「造形との出会い」は、子どもたちに大人気! 信楽焼、京粘土など4種類の粘土が日替わりで登場するため、2度目3度目の子どもたちも飽きることなく楽しめます。

  • 可愛らしくて、じっくり眺めたくなる作品

こちらはカワウソ好きのお子さんが作った作品。カワウソを中心とした「海の世界」を粘土で表現しているのだとか。丸めたり、握ったり、つまんだり。楽しく遊んでいたことが伝わってきますよね!

粘土ならパッと頭に描いたものを表現できるし、形も変幻自在。子どもたち自身で考えた、のびのびとした芸術作品が無限大に生み出されています。

  • 自然物や工業製品など、普段触ることがない素材もたくさん

ここにはさまざまな素材がありますが、使い方は自由。素材を活用することで、子どもたちが"自分なりの面白さ"を見つけるキッカケになります。

  • 3歳から参加できる事前予約制のプロジェクト活動。この日のアトリエリスタは、森川さん

基本的にアトリエで過ごす間、保護者の方はお子さんに付き添う必要があります。しかし、「プロジェクト」というイベントの時間は、保護者の方の付き添いはなし。プロジェクトルームと呼ばれるお部屋にこもって、子どもたちとアトリエリスタだけで約1時間のプログラムを行います。

大きな特徴は1つのテーマをどんどん掘り下げていき、子どもたちが何を考え、どうしたいのか? を深堀りできること。

現在のプログラムでは、3色の中から好きな色を選ぶところからスタートし、お水が入った水槽に絵の具をたらしたり、水が入ったビーカーに好きな色を落としたり。最後に絵を描くときも、好きな筆や紙を触って選びます。

「手で触ると、どんな感じがする?」
「どんな形が好き?」

アトリエリスタのひとつひとつ丁寧な問いかけが、子どもたちの創造力を刺激していきます。

驚いたのは普段、集中しづらい子どもたちが、ずっと集中していたこと! 子どもたちは、水の波紋や絵の具がじんわ~りなじむ幻想的な様子を、目を凝らしてじ~っと見つめています。「わぁ、すごい!」「もっとやっていい?」と興味津々。最後まで夢中になって楽しんでいました。

2. いつもとは違った楽しみを味わえる客室

  • ごろごろネットがインパクト大の「アトリエルーム デラックス」

客室は、ハイアット リージェンシー 大阪内の上層階3フロア(23F・24F・26F)。全10タイプあるうちの3タイプが、子どもたちの"やってみたい"を実現できるコンセプトルーム「アトリエルーム」になっています。

中でも「アトリエルーム デラックス」は、定員5名・広さ80㎡の広々したタイプ。家族旅行やママ友旅行にもおすすめです。

部屋に一歩入ると、天井に張り巡らされたネットが目を引きます。好奇心旺盛なお子さんならきっと楽しくて仕方がないはず!

  • ごろごろネットにのぼるだけで、全身運動に!

しかもこのネット、耐荷重240kg。大人も童心に帰って楽しめます。

ネットをのぼって上からお部屋を見たら、どんな眺めになるんだろう? 大人だって、気になりますよね。実際にのぼってみると……

  • お部屋を見下ろすなんて、大人でもなかなか出来ない経験

こんな風に客室を見下ろせます。ネットだから下がよく見えて、なんだか宙に浮いている気分。ほどよい揺れも心地よくて、ついウトウトしてしまいました。

  • お絵描きできる夢の壁

そして壁の一部は、お絵描きできる仕様になっています。専用の色鉛筆で描いた絵は、ウェットティッシュで拭き取れば、何度でも描き直しOK。

  • ガラス窓もお絵描きし放題

お絵描きできるのは壁だけではありません。アトリエルームにある大きなガラス窓もキャンパス代わりになります。

外の景色と組み合わせて絵を描けば、にぎやかでかわいい空間になりますよ。

  • 五感をたくさん刺激できるお部屋

窓の外をのぞくと、電車や車がひっきりなしに行ったり来たり。さらに、大阪南港の大型フェリーやクルーズ船も見られます。

乗り物好きにとって、ここは夢のような場所!

  • サンセットタイムの夕日は必見

そして日の出と日の入り、両方をお部屋から楽しめるのも「アトリエルーム デラックス」だからこそ。

特にここから見る夕日は本当にきれい。高い場所から見下ろすので、海にオレンジ色の光の道が見えます。美しい夕日を眺めつつ、ゆったり、まったり。ホテルの立地を味わい尽くしましょう。