進化を続ける香港ディズニーランド・リゾート(香港・ランタオ島)の魅力に迫る本コラム。第4回は、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)に2015年夏オープンする新アトラクション「スティッチ・エンカウンター」を、香港ディズニーランドで稼働中の同アトラクションでひと足早く体験する。
東京ディズニーランドのトゥモローランドに、2015年夏にオープンする「スティッチ・エンカウンター」は、ディズニー映画『リロ&スティッチ』を題材としたシアタータイプのアトラクション。主役はスティッチとゲストで、ゲストはシアター内の大きなスクリーンを通じて、スティッチとリアルタイムな"交信"を楽しめる。来年のオープンを前に、香港ディズニーランドにある「スティッチ・エンカウンター」を体験。香港は、英語、広東語、北京語の3カ国対応で、時間によって言語が異なり、今回は北京語の回を取材した。
スティッチが手を振る大きな看板が飾られた入り口を通ってシアター内に入ると、東京ディズニーシーの「タートル・トーク」のように、スクリーンの前にゲストが座る座席が並ぶ。ショーがスタートすると、宇宙交通管制センターにいるスティッチがスクリーンに登場し、元気よくあいさつ。スティッチは、「どこから来たの?」「好きな食べ物は何?」など、気になるゲストに次々と話しかけていく。
ある男の子には「結婚してるの?」と聞き、男の子が「していない」と答えると、「相手を探してあげるよ」とゲストの中から女の子を紹介したり、話しかけたゲストがアクセントのある北京語で返答すると、スティッチもそのアクセントをまねして笑いを誘ったり、楽しいやりとりが展開された。また、話しかけた女性が日本人だとわかると、「コンニチハ~!」と日本語であいさつ。すぐに「サヨウナラ~!」と会話は終わったが、言語の壁を越えてコミュニケーションをとろうとするスティッチに感動した。
スティッチとゲストが交流を楽しんでいると、危険を知らせるアラームが鳴り、スティッチがガントゥ大尉に追われるという緊迫した雰囲気へと一変。スティッチは、複数ある扉のどれを選べば逃げられるかゲストに教えてもらいながら進み、宇宙船に乗って無事に脱出するというハッピーエンドでショーは終了した。
同アトラクションでは、会話に合わせて変化するスティッチのさまざまな表情が魅力。手をたたいてゲストに拍手を求める姿にもキュンとする。東京ディズニーランドに誕生する「スティッチ・エンカウンター」がまったく同じであるかはわからないが、東京ディズニーシーの「タートル・トーク」が大人気の日本では、スティッチとのコミュニケーションに加え、ストーリー性も楽しめる「スティッチ・エンカウンター」は、ゲストの心をつかむに違いない。
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協力:ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル