北海道は美食の宝庫。国内随一の面積を誇るからこそ、その地域ならではの特産品が数多く生み出されています。

ここではお取り寄せできるおすすめの特産品をご紹介。地域の特性と生産者のこだわりが詰まった逸品を、ぜひ味わってみてください。

トマトのまち・沼田町の完熟トマトケチャップ

空知管内の北西部にある沼田町では、〝加工用トマト生産量日本一のまち〞を目指し、栽培から加工、販売、消費、PRまでを「NUMATA TOMATO TOWN構想」と称し、地域が一体となり取り組みを進めています。

だからなのか、沼田町を訪れると至る所にトマト関連の看板やのぼりがいっぱい。まち全体がトマトに情熱を注いでいることが、はっきりと感じ取れます。

農産加工場「コーミ北のほたるファクトリー」は、この取り組みの主軸を担うひとつ。ここで製造された商品は、地域活性化に取り組む「まちづくりぬまた」などで購入することが可能です。

コーミ北のほたるファクトリーが加工用に使用しているのは、ほかのトマトよりもゼリー質が少なく、果肉が多い「なつのしゅん」という品種。甘みと酸味のバランスが良く、加熱しても退色しにくい特徴を持ち、もちろん今回紹介する「完熟トマトケチャップ」にもこの品種が用いられています。

濃厚でフルーティー!完熟トマトの味わいがとろり

  • つやつやピカピカ!真っ赤な夏野菜が大変身

こちらのケチャップ、価格はちょっとお高めですが、一度食べてみたら「それもそのはず」と納得のおいしさです。

露地栽培で太陽にさらされて育つ「なつのしゅん」を、あえて繊維を残したままじっくり煮込んで素材本来の甘みを際立たせることで、一般的に売られているケチャップよりもフルーティーな味わいに。

そこに香辛料やタマネギを加え、味を調えていきます。瑞々しい生食用のトマトとはひと味違う濃厚さが口いっぱいに広がり、素材の余韻が楽しめるのも魅力です。

卵料理にかけたり、チキンライスに使ったりするのはもちろん、味わいがしっかりしているので、パンやパスタと合わせてもトマトの存在感が感じられるでしょう。

  • 約30軒の農家さんが「なつのしゅん」を生産。通常のトマトよりリコピン量が多い品種で色づきが良い上に、屋外の畑で太陽を浴びて育つから、キレイな赤色になるのです。

「おいしいトマトをいろいろなシーンで味わってもらいたい」と話すのは、コーミ北のほたるファクトリーの事業統括部長・仲野英明さん。

このケチャップのほか、トマトジュースやトマトジャムも製造しており、昨年には3種のパスタソースとトマトピューレの販売をスタートさせるなど、トマトへの情熱は留まることを知らないのです。

「トマト自体の評価が高いからおいしいものができる。そんなトマトの魅力をもっと広めていきたいです」と今後の展望を語ってくれました。

「完熟トマトケチャップ」は、ECサイト「ゼロワンショップ」や、コーミ北のほたるファクトリーのオンラインショップなどで購入できます。