連載コラム『30代女子が結婚するためのマネー講座』では、30代女性のための投資スクールを経営し、700人以上の受講生を教えている青柳仁子氏が、30代女性向けに、事例なども交えながら、「結婚するためのマネー術」を伝授します。


相手の性格を見抜くポイントとは?

前回は、デートをするようになったら分かる、相手のお金の使い方のクセ、というテーマで書きました。

今回は、お金の使い方だけでなく、お付き合いする中で相手の性格もきちんと見抜くポイントを書きます。

一緒に行動するようになると、いつ、どこで、どんなデートをするかということを決めていくようになりますよね。

最初は、彼が企画していろいろと連れて行ってくれるかもしれませんが、しばらくすると、お互いの趣味や好みを話しながらどんなデートをするかを考えることになります。

1つ目のタイプ、「一方的に譲るタイプ」

そうなった時の彼の対応で、3つのタイプに分けられます。

見極める一番のポイントは、お互いの意見が対立した時に彼がどんな対応をするか、ということです。

1番目のタイプは、「一方的に譲るタイプ」があります。

例えばデートの場所を決める時、「どこに行ってもいいよ」「君に合わせるから決めてよ」と言ってくれる人は、もちろん優しくて良いのですが、一方で、優柔不断で自分で決断することを避けるタイプである可能性があります。

お付き合いしているときは良いのですが、結婚して家庭を持つとなると、決めなくてはいけないことがたくさん出てきます。

家計のお金をどうする? という問いかけに関しても、「君に任せるよ」と言ってくれるでしょうから楽かもしれませんが、そのくせ、お金が貯まっていないとか、お小遣いが少ないとか、自分の理想と違う結果になると「どうしてそうなったの?」と責めるようなことを言う人も多いのです。

また、このタイプは、「関心を持たないタイプ」も含まれます。特に気にしないというか、何も意見や主張がないタイプです。

その場合は、家庭を持つと、それこそ家庭に関心を持たないこともあり得ます。話をしようとしても「任せるから」の一言で話し合いにならないという場合も良くあります。

家庭を持つと、自分だけでは判断しきれない大事な決断が次々と出てきますので、抱え込まないように、彼の意見を聞き出すように心がけましょう。

2つ目のタイプ、絶対に自分の主張を通す「オレ様タイプ」

次に、2つ目のタイプは、絶対に自分の主張を通す「オレ様タイプ」です。

この場合、デートを決める時に、出かける場所や時間など、全て彼が決めないと気が済まないというタイプです。

こういう人は、家庭を持つと、いわゆる亭主関白で自分の思い通りにしてもらわないと気が済まないという人が多いです。

家計の事も、「毎月○円渡すからそれでやりくりして」という人が多く、結婚相手に専業主婦を望む場合も多いです。

ですから、「結婚したら働きたくない」という女性には、このタイプの男性が魅力的に見えるのですが、一旦家庭に入ると、彼の言うとおりに家事ができないと責められたり、あなた自身で物事を決めることができなくなる場合も多く窮屈に感じるかもしれません。

また、オレ様タイプは、自分の非を認めない人が多いので、家計のやりくりが上手くいかない場合にも、奥さんを責めることがありますので注意が必要です。

話し合いを諦めずに、お付き合いしている段階で、意見を譲り合う習慣をつけましょう。

3つ目のタイプ、お互いに話し合える「共同作業タイプ」

最後は、お互いに話し合える「共同作業タイプ」です。

デートの計画を立てる時に、どこに行くにしてもどう過ごすとしても、一緒に考えられるかどうかは大事です。

お互いに意見が違うのは当たり前と考え、それぞれの希望を話し合い、譲歩しながら決めていけるので、結婚相手にはこのタイプが理想です。

ただ、このタイプは、恋愛中は少し物足りないかもしれません。女性をリードして引っ張っていくというよりは、並んで一緒に歩いていくというイメージです。

また、結婚後も、共働きが当然と考えている男性も多いでしょう。

男性が1人で家計を担うというよりは、奥さんにも働いてもらって一緒に家庭を築こうと考えている場合が多いのです。

そのため、自分自身も働いて社会的に活躍したいという方は、このタイプを選ぶと良いでしょう。

先ほども書きましたが、結婚すると、決めなくてはいけないことがたくさんあります。

住む場所から生活のリズム、お金の管理や子育ての事など、一緒に人生を歩むパートナーですから、お互いを尊重しながら生活ができなければどちらかが苦しくなってしまうでしょう。

恋愛と結婚で大きく違う点は、お金のことを決めなくてはいけない点

基本的な性格は変えられませんので、お付き合いする彼が上記のどれかに当てはまるとしても、それを無理に変えようとするのではなく、上手く、一緒に話し合って家計を築けるように早い段階で誘導していくと良いでしょう。

特に、恋愛と結婚で大きく違う点は、お金のことを決めなくてはいけないという点です。

将来、お金のことでモメないために、相手の性格を認識して、話し合える環境を作っておくことが大事です。

また、相手のこともそうですが、あなた自身も自分の主張を通すだけではなくて、相手の言葉に耳を傾けて、お互いに歩み寄りながら物事を決めるようにしておくと良いですね。

些細なことであって、意見が食い違った時にどういう態度をとるか、お付き合いしていく中で必ず確認しておくべきポイントです。

さて、次回からは、結婚が決まったらやっておくべきこと、というテーマでお届けします。お楽しみに。

(※写真画像は本文とは関係ありません)

執筆者プロフィール : 青柳 仁子(あおやぎ ひとこ)

HITO.CO株式会社 代表取締役、ブルーストーンアカデミー代表、ファイナンシャルプランナー。筑波大学大学院卒業。経営コンサルティング会社にて関東甲信越エリアを統括後、外資系生命保険会社でライフプランナーとして年間100件の成約を獲得する。2007年、HITO.CO株式会社を設立。個人および法人向けに資産形成のサポートを開始。2010年、女性のための投資スクール「ブルーストーンアカデミー」を開校し、投資の基礎知識、お金に困らない自立した女性のライフデザインを教えている。著書「できる女だけが知っているお金の基礎知識」、「ゆっくりお金がたまる確かな方法」は、わかりやすいと30代女性に大好評。ラジオ、TVなどに出演し活躍している。