基本、世間に背を向けて街をフラつく一匹狼的なフラリーマンにとって、年間最大の試練。それが、クリスマス。ハロウィンが終わったと思ったら、今度はクリスマスって。一体何なんだ、この年中イベントやってる感な世の中は。そもそもクリスマスとはキリストの~(以下略)。

にぎやかな街をフラついていると、流れてくるジングルベル。こればかりは、抵抗のしようがない。ぶっちゃけ、内心ワクワクしてしまう。正直言って、フラリーマンもクリスマスパーティーがしたい。プレゼントください。とはいえ、今さらパリピになろうとしても到底無理。そんなときに、「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」さんからお誘いが。なんと、「くりぼっちパーティー気分!」なスペシャル・メニューがクリスマス限定で登場したのだとか。余計なお世話だコノヤロー! と思いつつ、試食会に参加してきた。

  • 「極盛がっツリーすた丼」でクリぼっちに立ち向かえ

    上から豚、牛、鶏。よく考えたらこの丼だけで3大人気肉料理が食べられるなんて贅沢だ

クリぼっちへのデカ盛りプレゼント

そのメニューとは、「極盛がっツリーすた丼2018」なるもの。2018年12月12~25日の14日間限定で「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」の各店舗で提供される(一部店舗を除く)。「クリぼっちにこそ最高のクリスマスを!」という、おせっかい、いや慈悲の心に満ちた想いを届けようと開発されたメニューらしい。

  • 「極盛がっツリーすた丼2018」全貌。これからは世界のクリスマスツリーをこれに統一すべき

同店では、昨年にも同様のコンセプトで「爆弾すた丼がっツリー盛り」が販売され、実際に食べた人がSNSで拡散するなど、かなりバズっていたのだとか。好評を受け、今年さらにパワーアップしたメニューになっているとのことで、すた丼ファンからの期待も高い模様。クリぼっちからすると、まさにキリストのような救世主なのだ。知らぬはフラリーマンばかりなり。これはやさぐれている場合じゃないようだ。

負けられない、クリぼっちの戦い

「極盛がっツリーすた丼2018」というだけあって、並のメニューではない。お茶碗約5杯分(2合弱)ほどのご飯の上に、大きな「すたみな唐揚げ」が7個、並盛の約2.5倍の「すた丼」の豚肉、さらにローストビーフ40g(3~4枚)が乗っており、仕上げにねぎと星型のにんじん、タルタルソースとにんにくの「ガリタルソース」を雪に見立てて、クリスマスツリーを表現したもの。高さ約25cm、総重量1.2kg超えという、“極盛”の名にふさわしい超絶ボリュームを誇る丼ぶりとなっている。

  • 目の前に姿を現した「極盛がっツリーすた丼2018」。負けられないクリぼっちの戦いが今、始まる

果たして、これを一人で食べられるのか!? そびえたつ「極盛がっツリーすた丼2018」を実際に目の前にすると、クリスマスがどうとかより、目の前の山には登らざるを得ないという、人間の本能的な登頂欲求に訴えかけてくる。よし、この山に登ろう。そしてクリぼっちたちの星となるのだ。「極盛がっツリーすた丼2018」、いざ実食。

まずは、真ん中にある、おなじみの豚バラ肉を食べてみる。うん、久しぶりに食べたけど、ニンニク醤油ダレの味は、まさしくすた丼の味。美味しいのでどんどん肉だけを食べてしまった。これだけでも結構なボリュームだ。豚肉を食べ終わると、真ん中からようやくご飯が顔を覗かせる。こんな上にまでご飯があるっていうことは、かなりの量だ。

  • 麓から頂上への向かうにつれて肉々しさが現れる。今のところ、クリスマスツリー感はなし

  • すた丼といえば、この豚バラ肉。間違いなく美味い!

  • まずは豚肉を制覇。アポロ11号が月に星条旗を立てたごとく星を立ててみた

続いて、丼をグルっと一周しているローストビーフへ。1枚が大きくて、食べ応え満点。こちらも完食。この際おかずを全部食べてしまおう。ということで、これまた丼を一周している唐揚げを食べた。衣のカリッとした食感と、中から溢れるジューシーな肉汁で、最高に美味しい。すた丼って、豚肉のイメージがあるだけに、全然知らなかったけど、すた丼の唐揚げって美味しいねえ。また、豚肉の濃い味付けとのコントラストがあり、唐揚げなのになんとなくあっさり目に食べることができた。しかも、7個。さすがに結構お腹にきたけど、まだまだいける。とはいうものの。丼に残ったのは、ご飯のみ。しかも、お茶碗5杯分相当がまだ残ったまま。う~ん、さすがに作戦失敗だったかも。これ以上、食欲がなかなか進まない。

  • ローストビーフも1枚がデカい!!

  • 残りは唐揚げとご飯のみ。ご飯の隆起っぷりにビビる

気が付けば、同じ時間に試食に来ていたメディアの方々は途中で完食をあきらめたり、2人がかりで完食したりして去っていった。「フラリーマンがまだ食ってる途中でしょうが!」と心の中で叫んでみたものの、リアルにクリぼっちな感じになってきた。

それにしても、お店の人が見たら怒られそうな食べ方をしてしまった。ご飯だけでも、にんにく醤油の味が染みていて、ある程度は食べ進められる。とはいえ、これ以上はしんどい。何か味変の方法はないものか……と考えた結果、生卵(税込60円)を追加で投入することにした。ご飯の真ん中に生卵を落として、ちょっと醤油を垂らしてみると、にんにく醤油の味も加わって、食欲復活。

  • 残ったご飯に追加した生卵を投入する作戦

  • にんにく醤油の味もご飯に残っていてグレードの高いTKGになった感じ

最後まで美味しく食べることができ、「極盛がっツリーすた丼2018」制覇に成功! 夢中になって食べることで、気が付けばクリスマスのことなどすっかり忘れていた。そうか、こういうことなのか。食べている間、たしかに一人パーティー状態だった気がするもんね。

  • 激闘の末、クリぼっちの星が丼の地面に到達! 全俺が泣いた

クリぼっちなフラリーマン諸君は、「極盛がっツリーすた丼2018」を一人で黙々と食べることで、己と向き合ってほしい。そうすれば、決して寂しくなんかないはず。「極盛がっツリーすた丼2018」は各店舗1日25食限定(但し12月24・25日は限定なし)で、価格は税込1,490円(「ひ」とりで「よ」かった「ク」リスマス)。ひとりでよかったと思えるか思えないかは、あなたの心の持ち方次第。というわけで、メリークリスマス!!

●information
「極盛がっツリーすた丼2018」
販売価格:1,490円(ひとりでよかったクリスマス)
販売期間:12月12日~25日の14日間限定販売
販売数量:各店舗 1日25食限定(12月24・25日は食数限定なし)
販売店舗:「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」全国各店舗(※一部店舗除く)