ファンレターやファンイベント、SNSなど、様々なファンの言葉に触れる機会が多い中、どんな言葉が嬉しいのか、俳優・タレントに聞いていく連載『心に残るファンからの言葉』。今回は、蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で太宰治を演じた、小栗旬に話を聞いた。

小栗旬

小栗旬 撮影:泉山美代子

「作品の役名で呼ばれたりするのが、嬉しい」という小栗。ファンレターなどに書かれて嬉しいことは? と尋ねると、「ダメ出しとか書かれてても、普通に受け取ります。『ここが気に入らなかった』とか、参考にします。嬉しいですね」と笑顔を見せる。

一方で、たくましさと包容力を増す姿に「最近、『ゴリラみたい』と言われることがあるので……小栗旬を好きな方からはあまり評判が良くないみたいで、気をつけようと思います」と苦笑。しかし最新主演映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』では大幅な減量を行い、退廃的な色気で観ているものを釘付けにするような姿を見せている。小栗も「今回は、そういう小栗旬を見たい方にも気に入っていただけると思います」と、太鼓判を押した。

■映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』

天才作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。

太宰は、作家志望の静子(沢尻エリカ)の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄(二階堂ふみ)にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが……。

■小栗旬
1982年12月26日生まれ。東京都出身。近年の主な出演映画作品に『信長協奏曲』『ミュージアム』(16年)、『追憶』『銀魂』『君の膵臓をたべたい』(17年)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』『響-HIBIKI-』(18年)、『Diner ダイナー』『天気の子』(19年)、『罪の声』ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開)。 ヘアメイク:KIMURA CHIKA(tsujimanagement)、スタイリスト:臼井崇(THYMON Inc.)