名物のきしめんを気軽に味わえる名古屋エリアの駅ナカそば店。さっと食べられるのがうれしい立ち食いスタイルだが、名鉄の金山駅にある店舗は少し様子が違うらしい。
JR・名鉄と名古屋市営地下鉄が乗り入れる金山駅は、名古屋を代表するターミナル駅。名鉄の金山駅には立ち食いそば店が上りホーム・下りホームに2店舗ある。上りホームの「かどや 上りホーム店」は11時から営業しているのだが、下りホームの「角や 下りホーム店」は16時オープンと遅めだ。
13時頃に名鉄金山駅を訪ね、「お昼なのに下りホーム店は閉まっているのか……」と不思議に思いつつ、営業している上りホームの店舗へ向かってみる。昼時なので、さぞかし慌ただしく麺をすするサラリーマンで混み合ってるだろうと思い、店内に入ってみると、そこには常連と思しき年配のグループからサラリーマン風の客まで、ビールに焼酎、日本酒と皆飲んでいるのだ。そう、金山駅の立ち食いそば店は立ち飲み店でもあるのだ。
つられてビールを頼みたくなる気持ちを抑えつつ、今回は「かき揚げきしめん」(600円)をオーダー。濃いめの出汁(だし)にもちもちの麺が絡み、かき揚げの小えびの香ばしさがいいアクセントになっている。
きしめん以外だと、おでんに串カツ、アジフライに冷やっこと、お酒のおつまみが充実。お酒におつまみ1品が付くセットメニューも用意されている。
「もう毎日通って昼飲みしてるよ」と言う常連客によると、「昔はもっと多くの駅に立ち食いそば店があって、仕事帰りに寄ってたけど、いまは少なくなった」という。「ちょい飲み」が気軽に楽しめる、いまとなっては貴重な名古屋スタイルの立ち食いそば店。昼から飲みたい左党の人にはおすすめだ。