近年は少子化やICT教育の推進、塾による教育格差の拡大など、教育を取り巻く環境が大きく変化しています。子どもたちの学びをどう支え、どのような力を育ませるかが社会全体の課題として注目されている一方、親にも時代に即した柔軟な対応が求められるようになっています。
IT化に伴い「学び」に対する多様な選択肢が選べるようになった反面、保護者が我が子の教育について迷い、悩むようなシーンも一昔前に比べて増えていることでしょう。
そこで本連載では、教育や子育てに励むパパ・ママの悲喜こもごもを漫画形式で紹介していきます。マイナビニュース会員の教育・子育て事情を漫画で読みながら、参考にしたり反面教師にしてみたりしてください。
子どもの大学費用が不安だったが……
一昔前の映画の宣伝文句「全米が泣いた」ではないですが、こんな話を親御さんが聞いたら、皆が「本当によいお子さんだ…」などと目頭を熱くしてしまうのではないでしょうか。
ただ近年は、この奨学金の返済が社会問題化している側面もあります。国立大学法人法によると、2024年度の国立大学の学費(標準額)は入学金が282,000円、授業料が535,800円となっています。また、文部科学省によると2023年度の私立大学の学費は入学金が240,806円、授業料が959,205円となっています。単純計算すると、授業料が安い国立大でも卒業するまでには250万近い費用がかかります。
一般的な貸与型奨学金では卒業後に返済義務が生じるため、大学を卒業して社会人になった瞬間に百万単位の「借金」をいきなり背負うことになるわけです。新卒1年目や2年目の手取りから毎月数万円ずつ返済することの負担は相当なものであり、結婚や留学、起業といったライフイベントやキャリア選択に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
「学びたい」という強い意志がある若者が経済的困難を理由に進学への道を断たれることなく、かつ奨学金などの支援の返済にも困ることがないような社会であってほしいですね……!
子育てをするうえで大切なこととは
かわいい我が子のため、子どもにとって「完璧な親」を目指そうとするパパ・ママもいるかもしれません。ただ、共働き世代が多い現代において、働きながらそのような理想像を追うのは至難の業です。
子どもたちは、日々のちょっとした経験や親との関わり合いの中から実に多くのことを学んでいきます。「完璧な親」であろうとするよりも、寄り添い、見守る姿勢を持つことが、子どもにとって何よりの「教育」になるのかもしれません。
調査時期: 2025年4月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 491人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
