スーツの胸元はVゾーンと呼ばれていて、シャツとネクタイの掛け合わせで決まります。とは言っても就活用のワイシャツは白が基本ですから、実質「Vゾーンの9割はネクタイで決まる」と言えるでしょう。

そして、派手すぎるネクタイがNGであることは明らかですが、地味すぎるものはフレッシュさが欠けたような暗い印象ですよね。

世間の常識:派手ではないシンプルなものを選ぶ

「派手ではないシンプルなもの」を定義づけすることが大切です。色と柄、どちらの視点も踏まえたうえでネクタイを選びましょう。「リクルートスーツに合うネクタイ選び」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。

ダークスーツに合う「ネクタイの色」

色に相性があることは知られていますが、その法則はリクルートスーツにも当てはまります。黒や濃紺スーツに合うネクタイは、有彩色の場合、濃い色に絞られるのです。。有彩色は黒・白・グレーを除いた彩りある色のこと。

例えば、真っ黒のスーツに淡いピンク色は、水と油のごとくなじみません。一方、赤系ならばワインレッドや紫、青系ならば紺や青のネクタイは合わせやすいのです。ただし、ネクタイ柄の一部にアクセントとして使われる淡色はこの限りではありません。

ダークスーツに「濃色の有彩色」が合わせやすいことが分かりましたが、彩度が低過ぎるものはフレッシュさに欠けてしまいます。

彩度が低いネクタイを選ぶ場合、光沢あるものを選びましょう。光沢感で渋さをカバーする工夫です。

就活に合う「ネクタイの柄」

ネクタイの柄はさまざまですが、ビジネスの定番といえばストライプ柄です。なかでも3色で構成されるレジメンタルストライプは、プレーンな白シャツを活力ある印象に変えてくれます。

とはいえ、太すぎるストライプ柄は派手に映るので気を付けましょう。またドレス感を高める無地のソリッドタイや小指の爪程度の小さい紋章柄も上品な印象です。

  • 左から、レジメンタルストライプ、ソリッド、ストライプネクタイ

一方、チェック柄やドット柄はフレッシュな就活生が身に着けるにはカワイイ感じに見える懸念もあるため、柄の配色や大きさなど検討事項が多いでしょう。またペイズリー柄のネクタイはおしゃれ過ぎるので就活用とは言い難いでしょう。

ネクタイの柄は絞られますが、配色によって印象は大きく変わります。色と柄の掛け算によって、シンプルながらもフレッシュな印象で面接に臨みたいですね。