JR貨物は2021年3月13日に実施するダイヤ改正で、積合せ貨物輸送のコンテナ列車を新設するほか、要望の強い地域間の輸送力増強、大型コンテナ輸送ネットワークの拡充を行うと発表した。機関車とフォークリフトの新製も進める。

  • 電気機関車EF210形(2020年2月の報道公開にて撮影)

  • 電気式ディーゼル機関車DD200形(2017年7月の報道公開にて撮影)

機関車はEF210形(高速・重牽引用)を11両、HD300形(駅構内入換作業用)を1両、DD200形(本線用および貨物駅での入換用)を6両、計18両を新製。フォークリフトは12フィート用を88台、20フィート用を3台、31フィート・40フィート用を8台、計99台を新製する。輸送機材の設備投資を行うことにより、安全性向上と安定輸送を推進し、輸送品質の向上を図るとのこと。あわせてコンテナホームのリニューアルも進め、輸送品質の向上に加え、より一層利用しやすい駅をめざすとしている。

来年3月のダイヤ改正では、新しい生活様式の浸透に伴うeコマース需要の高まりなどを受け、宅配便を中心とした積合せ貨物の利用が増加していることから、積合せ貨物輸送のコンテナ列車を新設。安治川口~盛岡貨物ターミナル間で専用列車(58~61・60~59列車 / 20両編成・輸送力100個)、名古屋貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間で一部専用列車(5051・5050列車 / 24両編成・輸送力120個)、東京貨物ターミナル~東福山間で一部専用列車(5061・5060列車 / 20両編成・輸送力100個)を運転する。

要望の強い地域間の輸送量増強も行い、宇都宮貨物ターミナル発福岡貨物ターミナル行(4068~1059列車)、鹿児島貨物ターミナル発名古屋貨物ターミナル行(1062列車)において、それぞれ姫路貨物駅から着駅までの区間でコンテナ輸送力を5個増強。吹田貨物ターミナル発札幌貨物ターミナル行(4091~3091列車)において、東青森駅から着駅までの区間でコンテナ輸送力を5個増強する。

その他、東京貨物ターミナル~名古屋貨物ターミナル間の列車2本(1093~3093・3092~1092列車)を夜間から昼間の運転に変更。広島貨物ターミナル駅にて大型コンテナの取扱い個数を拡大し、大型コンテナ輸送ネットワークの拡充を図る。