20代の過ごし方で30代・40代に大きく差がつく……。
だからこそ「20代のうちに知っておきたい、やっておきたい」コツを、5回にわたってお届けする当連載。今回は「同僚」編。

コロナ禍で仕事のスタイルが大きく変わる中、リモートワーク、あるいはリモートワーク+出社のハイブリッド・ワークでの人間関係、コミュニケーションのコツを伝授します!

  • リモートワーク、ハイブリッドワークでの「同僚との適切な距離感」は?

「チーム内透明人間」になっていないか?

デジタルネイティブな20代の皆さんにとって、コロナ禍でやってきたオンライン主体の働き方は歓迎こそすれネガティブなものはないと思います。しかし落とし穴がないかと言えば、そうとも言えず。

「では、これで進めることにしましょう」。課長の言葉で次のプロジェクトの計画が決定されました。

あなたは一連の会議にオンラインで参加。課長や先輩たちの議論をしっかりと聞き、ふむふむ、なるほど、確かにこれは良い企画だなと理解しながら毎回のプロジェクトミーティングに参加していました。

そうすると、この部分は自分がいま担当している業務だから、そこを任せてもらえるな、よし頑張るぞ!

ところが課長から発表されたプロジェクトメンバーに、あなたは入っていませんでした。えっ、なぜ……。

「だってお前、プロジェクトミーティングで一度も発言なかったじゃないか」と課長。

自分ではやる気満々だったのに、課長やメンバーたちからは、あなたがミーティングで発言していなかったため、「あいつはあまり乗り気じゃないらしい」「企画に賛同してないんじゃないか」と思われてしまっていたのです。

自分では前向き、賛同しているのに、それが「脳内会話」止まりになっていて、実際には黙って参加しているだけ、見ているだけ。

(こういうときに限って、自分ではそんなことないのに、相手から画面越しに見える表情は無表情だったり、むすっとしているように見えたりしているものです。)

みんなのやり取りを見ていて、分かっている気になって受け身で発言しないでいると、いつの間にか「チーム内透明人間」となってしまうのが、リモートワークの怖いところです。

「前向き発言」「理解者発言」「雑談発言」を、遠慮なく!

オフィスでの対面ワークであれば表情や態度で察してもらえたものが、オンラインワークではほとんど通用しません。

それだけに、オンラインでの業務においては、「コミュニケーションに積極的に」=「どれだけ実際に発言、書き込み、メンションするか」であることを強く意識しましょう。

ウェブミーティング時に頷いているだけ、社内チャットツール上で投稿に頷いているだけなら、あなたは存在していないのと同じです。

自分が関わっているウェブミーティング、投稿スレッド、メールやりとりにおいて、一度も発言・書き込みをしていないなら「負け」だくらいに思いましょう。

オンラインでは対面以上に、状況の共有レベルがものを言います。オフィスに一緒にいるときは、姿が見えていれば、相手が「あ、やってるな」「あ、終わったみたいだ」と察することもできましたが、オンラインではその姿が見えません。

同僚の「どうなってる?」に対して「やってるよ」ではNG。どんな状況なのか、いつまでに完了するのか、既に完了したのか。具体的に話す・書く癖をつけましょう。

さらにあなたが攻めモードで存在感を出すならば、オンラインで積極的な「前向き発言」「理解者発言」「雑談発言」をすることです。

オンラインでの発言は、リアルな発声よりも「増幅」される傾向があります。ネガティブ発言は基本御法度! 「いいですね!」「それ、賛成です!」、また、ちょっとした雑談発言で場を和ませることができる人が存在感を増し、チームを強くします。

自分から「ワクワク」「イキイキ」モードを発信しましょう。あなたのポジティブムードに同僚も後輩も、上司さえもがついてきてくれますよ。


働きやすさとは、自分の立ち位置、存在感を嫌味なく確立することに尽きます。そのために、同僚や上司から「キミがいてくれると楽しい」「助かる」「一緒に仕事したい」「いてくれないと困る」と思われること。

求められるには、まず自分から働きかけることです。あなたが求める役割(存在感、居場所)は、自分の周囲への働きかけで作られるものなのです。