残業で疲れたあとの夕飯作りはなかなかハード。お弁当で済ませるのもアリですが、毎日続くと飽きてしまいます。そこで、缶詰を使った超簡単メニューはないかと缶詰博士に尋ねると「いいのがありますぜ。明太子の缶詰で作る明太トマト丼ですぜ」との回答が。

んー、明太子にトマトとは斬新です。というか明太子も缶詰になってるんですか博士?!

  • ツナ缶サイズで85グラム入り(写真:マイナビニュース)

    ツナ缶サイズで85グラム入り

香ばしさが新鮮

ここに取り出したのは「缶明太子」という缶詰であります。あのピリ辛の明太子をていねいにほぐし、綿実油に浸け、密封して加熱殺菌したというシロモノであります(ここまで寅さん風に読んでください)。

加熱してあるから生の明太子とは風味が違う。そのかわり、香ばしくてぷちぷちした食感がある。これはこれで「アリだな!」と思わせるお味なのだ。そして何といっても、常温保存できるから便利至極。

  • 一面つぶつぶ

    一面つぶつぶ

初めて食感

これがその中身。加熱してあるから色合いがベージュっぽい。そのまま頬張ると、粒がぷちぷちと弾けて心地好い。ほどよい塩気と魚卵のうまみがあって、例えて申せば炙った明太子のような感じだ。

明太トマト丼を作る

この缶明太子をボウルに移す。油に浸かっているとはいえ、こうして出してみると油の量は意外と少ないのが判る。なので油を切ったりはせず、中身をそのままボウルに移す。

そこに刻んだトマト(大1/2)、刻んだ玉ねぎ(1/8)、刻んだ大葉(3枚分)を加えてよく混ぜる。味付けにめんつゆをちょっとだけ、ティースプーン1杯くらい加えるのがコツ。それで白ごはんとの相性がぐっと良くなる。

  • 野菜もたっぷり摂れる

    野菜もたっぷり摂れる

かくのごとし。熱々白ごはんの上に盛りつければ缶成であります。

ざっくりと混ぜて頬張ると、ふむふむ。明太子のピリ辛甘じょっぱさにトマトの酸味が意外と合う。合間に顔を出す玉ねぎの辛さが鮮烈だ。もし生玉ねぎの辛さが苦手だったら、うんと細かく切るか、ざっくり切って水にさらしたのを改めて細かく切れば大丈夫ですぞ。

野菜を切って混ぜるだけなので洗い物もミニマル。それでいてトマトと玉ねぎと大葉がたっぷり摂れるので満足感もばっちり。日々お疲れの人にオススメしたいメニューであります。

缶詰情報
ふくや/缶明太子(85g)
参考価格756円(税込み)
同社ネットショッピングなどで購入可

黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。