前回、ほぼ缶詰だけで煮あなご弁当を作りあげた缶詰博士の黒川氏。今度はそぼろ弁当を作って成功させたということで、かなりのドヤ顔でやって来ました。

「手作りするには手間が掛かるそぼろ弁当。でもこの缶詰を使えば缶たんにできるし、肉が代替肉だから話題性もばっちり!」と得意満面。さて、どんな缶詰を使ったのでしょう?

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  • 国分グループ本社/プラントベースミート コンビーフスタイル 80g 432円

    国分グループ本社/プラントベースミート コンビーフスタイル 80g 432円

作ったら忘れるのがポイント

前回、僕は弁当が好きだと書いた。どれだけ好きかというと、家にいる日でもわざわざ作るほど好きなのであります。

朝ごはんを作る合間に中身を詰め、戸棚の上あたりに置いておく。そのあと一旦、弁当の存在を忘れるのが大事なポイントだ。原稿を書き、調べ物をし、昼が近くなった頃にふと「そうだ弁当を作ってあったんだ!」と思い出すと、食べた時の味が格段に上がるのだ。

そんな弁当マニアの目線から見てピンときたのが、国分の代替肉缶「プラントベースミート コンビーフスタイル」という缶詰だ。

  • プラントベースミート コンビーフスタイルの内観

    プラントベースミート コンビーフスタイルの内観

そぼろ肉そっくり

コンビーフスタイルという名前だけど、肉の形状はコンビーフのように繊維質ではない。

粒のサイズがまちまちで、いかにも挽肉を炒めて作ったそぼろ肉のように見えるのだ。ということは、これを白ごはんに敷き詰めれば、そぼろ弁当はほぼ缶成するはずである。

  • ジューシーな代替肉

    ジューシーな代替肉

食べる前に混ぜるべし

ぎっしりと詰められた代替肉を掘ってみると、底のほうはしっとりして汁気がある。原料にココナッツ油とひまわり油が含まれているから、その油でありましょう。おかげで本物の肉のようにジューシーな食感が味わえるのだ。

食べる前に中身を混ぜて、汁気を全体に行き渡らせるとグーですぞ。

  • 代替肉を使ったそぼろ弁当

    代替肉を使ったそぼろ弁当

炒り卵と一緒に頬張るべし

かくのごとし。白ごはん上の1/3のスペースに炒り卵を敷き、残りの2/3のスペースにプラントベースミートを敷き詰めた。なおプラントベースミートは1缶の約半量を使っております。

プラントベースミートは歯応えが秀逸で、肉っぽい部分と脂肪っぽい部分の両方の歯応えがある。味付けも濃すぎず、ほんのり甘塩っぱくてちょうどいい塩梅だ。

ただ、匂いはオートミールのようで肉っぽくはない。けっして悪い匂いではなくて、植物原料で造った代替肉に特有の匂いなのだ。

ところが、その代替肉を炒り卵と一緒に頬張ると、匂いがまったくしなくなった。卵の風味が代替肉特有の匂いをマスキングしたらしい。

そういえば「グリーンバーガーソイパティ」を紹介した回でも、目玉焼きとパティを一緒に食べたら、より本物の肉のように感じた記憶がある。

代替肉には卵が合うのかもしれない。今後も実験してみよう。

缶詰情報
国分グループ本社/プラントベースミート コンビーフスタイル 80g 432円
同社直販サイト「ROJI」やネットショッピングなどで購入可(ROJIでは430円で販売)