「さば缶の進化が止まらない!」と缶詰博士が興奮しています。これまでもチョコレート味や本格インドカレー味、キムチ味など数々のさば缶を紹介してきましたが、また新しい味付けが登場したそうです。

その名も「明太王鯖(めんたいおうさば)」。はたしてどんなさば缶なのか、さっそく博士に紹介してもらいましょう!

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  • ふくや/明太王鯖 165g 900円

    ふくや/明太王鯖 165g 900円

ピカピカの新商品

単独でもおいしいものを、2つ合わせるとどうなるか? イカと大根。トマトとチーズ。とんかつと千切りキャベツ。みんな、もともと持っているおいしさの倍以上になるのだ。

ふくやの「明太王鯖(めんたいおうさば)」も、その好例であります。脂が乗ったさばと、ふくや謹製の明太子。もう、食べる前からおいしいのが分かる。

発売は8月20日というピカピカの新商品だ。おそらくこれが同商品の最速レポになると思う。

  • 明太王鯖の中身

    明太王鯖の中身

脂が乗っていながらもクリアー

皿にあけてみると、どっしりと重い大きなさばが出てきた。ノルウェー産の500〜800gという大さばを使っているのだ(ちなみに品名の王鯖は大鯖とかけている)。

いかにも脂が乗っていそうなさばの身の上に、明太子の粒とタレがたっぷり絡みついている。そこから香ばしい匂いと、ピリッとした唐辛子の匂いが漂ってくる。

缶詰の製造は福井缶詰だ。同社の代表商品のひとつであるさば缶は、ノルウェーさばを使っているのが特徴で、その扱いに掛けてはプロフェッショナル。

具体的な例を申せば、身肉をそのまま使うわけではなく、一度蒸し、浮いてきた余分な脂を落としてから使う。そのおかげで、脂が乗っていながらもクリアーな風味になっている。

ひと口そのままいただくと、さすがノルウェーさば。背身のほうを食べても、脂がサシのように入っている。その脂の甘味とともに、明太子のピリッとした辛味が被さり、口の中でぐんぐん広がる。これ、間違いなく白ごはんに合うやつだな。

  • 明太さばパスタにしてみた

    明太さばパスタにしてみた

かくのごとし。白ごはんに合うと思ったけど、このありさま。というのも、この缶詰のパッケージ(外箱)に、パスタにアレンジした写真が載っていて、それがいかにもおいしそうだったから。

内容量が165gとたっぷりあるので、2人分のパスタが出来た。味付けは一切なし。缶詰に入っている油&明太子だけで、加えたのは海苔だけであります。

ピリ辛オイルでコーティングされたパスタがうま辛。さばはどこを食べてもジューシーで、かむたびにさばのうま汁がにじみ出てくる。合間に明太子の粒がプチプチと弾けて心地良い。

調子に乗って一気に食べたら、辛さのせいで咳き込んだ。きちんと辛い味付けなのであります。

缶詰情報
ふくや/明太王鯖 165g 900円
ふくや直営店やネットショッピング、一部スーパーで購入可。