前回、かつお生姜煮缶ときゅうりで酢の物を作ってみせた缶詰博士。
簡単で、しかも初夏らしいメニューでしたが、もっと簡単なレシピも知りたいです。包丁もまな板も使わずに作れて、ちゃんと初夏を感じられるもの、ありますかね?
「うーん、そんな都合のいいレシピなんて……ありますよフフフ」
なんだ、あるんですね(早く言ってください博士!)
旬に関係なく食べられる
毎日、そら豆を食べている。旬が4~6月というから、もうすぐ終わってしまうのだ。「今のうちに食べとかないと」と、いやしい気持ち全開であります。
巨大なサヤから豆を取り出し、ひとつひとつ皮に切り目を入れ、塩を加えて沸騰させた湯に入れる。それなりの手間ではある。一方、コンビニにはカルビー「ミーノそら豆 しお味」というスナック菓子が売っている。そら豆を素揚げして塩味をつけたもので、とてもウマい。スナックだから一年中いつでも売っている。
そこで思いついたのだ。旬に関係なく食べられる点が、缶詰と同じではないか! そんなら両者を併せてみよう。
ミーノを皿にあけてみた。透き通るようなグリーンが美しく、まるで新緑のようだ。しかし形が崩れた個体が多いのが残念である。袋入りスナックだから、外部からの圧力で簡単に割れてしまうのだ。でもまあ、どうせ食べちゃうんだから気にしないことにする。
おいしい缶詰・国産帆立のバターソースは、青森県陸奥湾産の帆立を使っている。貝柱に厚みがあり、上品な甘さがあるのが特徴だ。それをバターとしょう油で味付けしているのだからたまらない。
この帆立のバターソースに、ミーノを混ぜようという魂胆である。一体どうなるのか……。
かくのごとし。開けて、混ぜただけ。包丁もまな板も使わず、味付けなしで作れる「帆立とそら豆のバターソース」缶成であります。
バターソースが染みたミーノはしっとりし、バターのコクが加わったことで一品料理のような味になった。一方、帆立のほうもミーノの爽やかな風味と一緒になって、味に深みが出た。このマリアージュは成功であります。
ところで、今回の写真がなぜアウトドアっぽいかというと、このメニューが「キャンプや登山で便利だろうな」と思ったからだ。ゆえに、当初は野外で撮影するつもりだったんだけど、雨が止まないので屋内で済ませてしまった。
で、撮影が終わったのがちょうど昼時。無性におむすびが食べたくなり、この料理をおむすびの具にしてしまった。
かくのごとしPart2。バターソースとミーノの塩気が白ごはんに染みこみ、ちょうどいい塩加減になった。実にウマい。最初からこのメニューにすれば良かったな。
缶詰情報
・明治屋/おいしい缶詰 国産帆立のバターソース 75g 594円
明治屋店舗ほかネットショッピングなどで購入可
・カルビー/ミーノそら豆 しお味 28g 160円ほど
コンビニなどで購入可