女性同士でも相談しにくい「バスト」や「ヒップ」のお悩み。筆者がこれまで数千人のお胸とお尻のケアに携わってきた経験から、それぞれのお悩みの原因と、その改善策についてお届けします。今回は、テレワークが推奨される今、バストに起こる変化と、自宅でできる美乳を作るストレッチをご紹介します。

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■今回のお悩み
「テレワーク中にできるバストケアはありますか」(29歳、営業職)

  • テレワークは"美乳"作りのチャンス


新型コロナウィルスの影響を受け、在宅やテレワークへと環境が変わった方も多いのではないでしょうか? 通勤時間がなくなるだけでも、身体を動かす機会が減り、気付けばバストがカチカチにこわばっていることも……

そこで今回は、デスクワークでこわばりがちなバスト周りを解消する3つのストレッチをご紹介します。

1.猫背解消! 胸を開くストレッチ

パソコンで仕事をしていると、ついつい前かがみになり、猫背になってしまう方も多いと思います。肩が前に入るとデコルテの筋肉が収縮するため、バストにそげ感が起こりやすくなります。また、呼吸も浅くなってしまい、自律神経の乱れに繋がることも……ストレッチで閉じた胸を開いていきましょう。

■ストレッチ方法
(1)身体の後ろで両手を組みます
(2)息を吸いながら、組んだ手をお尻側に引き下げて胸を開きます(身体から組んだ手を離さないように下に引き下げるのがポイントです) (3)息を吐きながら緩めて、ゆっくりした呼吸と共に10回繰り返しましょう。椅子に座ったままでも行えます

2.リンパの巡りを促進! バストサイドのこわばりと脇の詰まりを解消するストレッチ

デスクワークでは、指先での作業が主になるため、腕を動かす機会が少なくなります。すると、肩周りにこわばりが出たり、リンパ節がある脇が詰まったりし、バストサイドが硬くなるなどの不調が出やすくなるのです。バストサイドの硬さはブラジャーを身につけた時の不快感にも繋がりやすいので、ストレッチで緩めていきましょう。

■ストレッチ方法
(1)頭の上に両手をあげ、片方の手首を反対の手で持ちます
(2)息を吐きながら、持った手の方へ、上体を倒していきます(身体が前に倒れ込まないように、目線は斜め上の天井を見上げるようにしましょう)
(3)息を吸いながら戻して、呼吸と共に、左右それぞれ5回ずつ行います。こわばりを強く感じる側は、回数を増やして行うと良いでしょう

3.脂肪燃焼! 肩甲骨を動かすストレッチ

ストレッチの仕上げに肩甲骨を大きく動かしていきましょう。猫背や腕の動きが少なくなると、肩甲骨が背中にべったりと張り付き、背中に重さを感じたり、正しい姿勢をキープすることが難しくなってきます。また、肩甲骨周辺に多く分布される褐色脂肪細胞には、脂肪の燃焼を促進する働きがあります。刺激することで代謝のいい身体を作っていきましょう。

■ストレッチ方法
(1)両手の指先を肩に軽く添えます
(2)両方の肘を背中側に寄せるように回していきます。胸を開いて肩甲骨を動かしていきましょう。ゆっくりとした呼吸に合わせながら10回まわします


こわばりをそのままにしておくと、肩凝りが慢性化したり、巡りの低下によりバストの質感低下や型崩れへと繋がってしまいます。オフィスではストレッチなどしにくいと感じていた方も、在宅の環境を利用して1~2時間に1回、リセットタイムとして取り入れてみてください。