会えない代わりに手紙を送る?
今年は新型コロナウイルスに翻弄された一年だった。年の瀬が近づく今も、まだまだ終わりは見えない。読者の中にも、離れて住むご家族やご友人との面会を控えている方が多いのではないだろうか。
もちろん、今はSNSがあるから、気軽に連絡をとることができる。動画つきの会話ツールも普及した。しかし、どうやら人々は、それだけでは物足りないらしいのだ。
なぜそんなことが分かるのかというと、文房具界で「手書き」への需要が増しているからだ。特に、手紙。レター用品が注目されている。あるメーカーによると、手紙の書き方を解説したサイトの視聴数も増えているという。
どうやら新型コロナによって分断された人々は、手書きの手紙を送ることでつながりを保とうとしているらしいのだ。
クリスマスカードという新しい習慣
そんな一年も、締めくくりが近づいている。残念ながら12月になっても感染者は増加傾向にあり、忘年会やクリスマスパーティーを自粛する人も多そうだ。ご実家への帰省を控える人も少なくないだろう。
だが、やむを得ないとはいえ、年末のあいさつをSNSだけで済ませることに一抹の寂しさを覚える方も多いのではないだろうか? そんな方に、私は「クリスマスカード」を勧めたい。
クリスマスカードとは、クリスマス前の欧米で行きかう、日本でいう年賀状のようなものだ。11月半ばから12月半ばにかけて、一言くらいの挨拶を書いて親しい人に送る。
実はこのクリスマスカード、近年の日本で伸びている。理由はおそらく、年賀状にはない楽しさにあるのではないだろうか。
年賀状にはあまり派手さはないが、クリスマスカードは実に派手。絵柄やデザインが派手なだけではなく、開くと立体になるカードも多い。
これだけ大掛かりな仕掛けがあると、貰った側も嬉しいはずだ。家に飾ってクリスマスムードを楽しむこともできる。今年の冬は、そんな楽しいクリスマスカードを送るのにちょうどいいのではないだろうか。
多様なクリスマスカードの世界
クリスマスカードはネットの通販サイトでも買えるが、大手雑貨店ならクリスマスカードのコーナーを設けているだろうし、立体のカードなら(平面ではなく)立体にした状態での見本も展示してあるはずだ。
クリスマスカードは年賀状より多様なのも特徴だ。大人向けのシンプルなものから、子供が喜ぶ楽しいものまで。価格も100円から1,000円を超えるものまであるから、相手との関係によって選んでほしい。
新型コロナの影響で、ずっと会えていない人もいるだろう。しかし、手書きのメッセージを添えた楽しいカードを送ればあなたのことを思い出してくれるはず。手書きのクリスマスカードは、いつか必ず来るまた会える日まで、あなたと相手とのつながりを保ってくれるだろう。