在宅勤務での大きな問題が、仕事道具の収納や整理だ。家は仕事に特化したオフィスとは違い、いつも身の回りに仕事道具を置けるわけではない。だから、道具探しが手間になってしまう。

そこで、今回は快適に仕事ができる環境を整えるための仕事道具の整理と配置に役立つアイテムを紹介しよう。

仕事道具整理の三原則

私が考える、在宅勤務での整理の原則は以下の3つだ。

1. 手に届く範囲にものを置くこと。

いちいち道具を取りに行くのは手間。手元で完結するのがベストだ。

2. 仕事道具や収納グッズが持ち運べること。

家はあくまで生活の場所だ。仕事だけをすればいいオフィスとは異なる。だから、仕事が終わったら仕事道具を片付けなければいけない。

3. 省スペースであること。

面積が限られる家で仕事をする上では、省スペースはとても大切だ。

さて、以上の条件を満たす文房具をいくつか紹介しよう。

「テレワークバッグ/フリーアドレスバッグ」(カウネット)

コクヨの通販部門であるカウネットが、テレワークで働く人や、決めた席を設けない「フリーアドレスワーカー」などに向けて作ったバッグ。これは在宅勤務にも非常に便利なので、ぜひ使ってほしい。

書類やPCをたっぷり入れられるので、仕事道具をまとめて収納できる。さらには、自立するため、場所をとらないしちょっとしたパーテーション替わりになるから集中できる。

両者の違いは主にサイズだ。「テレワークバッグ」はビジネスバッグに入るサイズだが、「フリーアドレスバッグ」は少し大きく、ノートPCやペットボトルも収納できる。

  • テレワークバッグ/フリーアドレスバッグ

「ポップアップディスペンサー」(3M)

勉強にも仕事にも便利なふせんは家でも常備しておきたいアイテムだが、「取り出して、一枚ずつ剥がして」という手間がかかる。

しかしこのポップアップディスペンサーなら、ティッシュペーパーを取り出すように、一枚ずつ片手で取り出せる。仕事をしながらでも、電話の最中でも、さっと手に取れる。このちょっとした手間の削減が、在宅勤務では大きな差になるはずだ。

  • ポップアップディスペンサー

「ネオクリッツ ワークサス」(コクヨ)

コクヨによる、フリーアドレス制を意識したペンケース。何が違うかというと、収納スペースが細かく区切られているため、「ペンはここ、定規はここ、ふせんはここ……」と、収納するものの位置を決められるのだ。いろいろなものを入れるペンケースの中ではアイテムが迷子になりがちだが、これなら迷わず取り出せるはずだ。

さらには、上部を折り返して中を見やすくできるので、入れたものを一覧できる。これもすばやく中身を取り出すための工夫だ。

今回紹介した文房具に限らず、フリーアドレス制などオフィスでの新しい働き方を意識した商品には、在宅勤務でも使いやすいものが多い。ぜひチェックしてみてほしい。

  • ネオクリッツ ワークサス