特定の企業や組織に属さず、自らのスキルを活かして働くフリーランス。日本には現在1,000万人を超えるフリーランスがおり、志す人も増加傾向にあるといわれる。
会社員を辞めてフリーランスになったという人も多いようだが、なぜ、どのようなきっかけでフリーランスになろうと思ったのだろうか。今回は、マイナビニュース会員のうち、会社勤めの経験があり、現在フリーランスで働いている241人に「フリーランスになった理由」を尋ねてみた。
Q. なぜ、フリーランスになったのかを教えてください。(自由回答)
「自由」が欲しかった
・「自分のペースで、自由に仕事時間を決められる」(44歳男性/その他メーカー/その他技術職)
・「いろいろな制限があるより、自由に働きたいから」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自由な時間帯と場所で働きたかったので」(37歳男性/医療用機器・医療関連/メカトロ関連技術職)
・「自分のやりたいように、自由に時間を使うことができると思ったから」(31歳男性/食品/営業関連)
やりたいことがあったから
・「どうしてもやりたいこと、自分でしかできないことだったから」(44歳男性/その他/販売・サービス関連)
・「やりたいことが見つかったから」(45歳男性/サービス/営業関連)
・「自分のやりたいことへの欲求が抑えられなかったから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「会社に勤務していた時にはできなかった自分のやりたい仕事をフリーランスになることによってやりたい、働けるうちに自分の目標を実現してみたいと思ったため」(47歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
自分の力を試したかった
・「自分ひとりの力でやってみたかったから」(33歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「自分の能力を試したかった。人生経験を積みたかった」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「会社勤めでは自分の能力範囲すべてが活用できないと考えた」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分の力を試したかった」(43歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
会社勤めが嫌になった
・「会社勤めが肌に合わなかったから」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「勤め人が嫌になったから」(54歳男性/その他/専門サービス関連)
・「会社勤めに向いていないと感じたから」(40歳男性/教育/公共サービス関連)
・「組織に向いていないことに確信がもてたので」(47歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
介護のため
・「家族の介護のために在宅でできる仕事を選択しました」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「介護などで在宅で働く必要があったから」(38歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「親の介護など、時間が必要だった」(63歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
リストラ・倒産等でやむをえず
・「リストラされ就職先がなかった」(67歳男性/専門コンサルタント/専門職関連)
・「リストラされる前に逃亡」(46歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「会社が倒産したため」(51歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
総評
フリーランスになった理由として、最も多かったのは「自由に働きたかったから」だった。時間や場所に縛られず「自由」に働けるというのは、フリーランスの最大のメリットのよう。フリーランスになったことで、プライベートや家族との時間が取れるようになったという声も聞こえた。出産を機にフリーランスになったという人も。自由度の高いフリーランスは子育てしている人にとっても理想的な働き方なのかもしれない。
「会社を辞めたかったから」という理由も多かった。「サラリーマンでいることに嫌気がさした」「組織内で働く事に限界を感じた」「しがらみが嫌になった」とのこと。会社組織にいると、人間関係など様々な"しがらみ"があるため、フリーランスの自由な働き方が魅力的に映るのかもしれない。
「自分の能力を試したかった」という声も。フリーランスになるには、ひとりで仕事を受注し、こなしていくだけの力が必要不可欠。実力がないと厳しい世界だが、自分の力を試したいという人にとっては魅力的な場のようだ。
さらに、リストラや倒産、定年、病気、家族の介護など、やむを得ない事情でフリーランスの道に進んだという人も。初めから「フリーランスになりたい」と思って独立したわけではない人も少なくないようだ。
他にも「お金が稼げるから」「人に命令されるのが嫌いだから」「家が好きだから」など、さまざまな理由が寄せられた。
調査時期: 2018年12月3日
調査対象: マイナビニュース会員(会社勤めの経験があり、現在フリーランスで働いている人限定)
調査数: 241人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません