リタがびっくりマーク3つでほめてくれた!

『朝英語Biz』も早いもので7週目。3カ月の学習期間だから折り返し地点を過ぎたということ。どんな教材も長続きせず、三日坊主の女王(!?)だった私がこんなに続くなんてすごいじゃないの。英語力だってそれなりに向上しているみたい。たとえば、少し前までは英語を聞こうとすると「く、くるのね」と構えてしまって脳や体に変な緊張感があったのに、いまはもっとリラックスして聞けるようになったし、CDの音声に続いて、英語を口に出すリピーティングもさらっといけるようになった感じ。

テキストのストーリーの中では主人公のマナミが新しい企画を指揮する大活躍ぶり。ボーイフレンドとデートする暇もなくて悩んでいるみたいだけど、外資系の会社で英語を駆使してバリバリ働いているマナミはやっぱり私にとって羨望の的。「そんな生き方もあったのかしら」なんて自分の人生に重ね合わせたりしながら勉強しています。

最近はスイス人の友人リタにも結構メールを出すようになりました。英文を書くのが以前ほどおっくうじゃなくなったんです。これも英語に慣れた証拠かしら。家族のこととか、住んでいる場所のこととか、浅草は外国人観光客が少なくなっているとか、そんな程度の話だけど、リタはとっても喜んでくれているみたい。ついこの間まではメールをもらっても返信したのは2、3カ月後。しかもとっても薄っぺらい内容だったわけだから素晴らしい進歩だわ。この前もらったリタからのメールには"I think your English is really good!!!"なんてほめ言葉もあって……。びっくりマークが3つなんてうれしいじゃないですか。子どもみたいに大喜びしちゃいました。会話はもちろんだけど、文面だって英語が通じる喜びって相当なものだわ。

"茂木さま"が語る朝英語のメリットに納得

これまでに何度も繰り返した英語との"別れ"。今回は大丈夫かもとは思うんだけど、ちょっぴり不安も。確かにリタが来日した時に英語でいろいろ話したいっていう目標はあります。でもその後は? それに普段の生活じゃまったく英語を使う必要がないし、今後も英語ができなくても取りたてて困ることはなさそうだし。英語学習への意欲を高めてくれて、しかも長持ちさせてくれる"何か"が足りないような……。

あの茂木さまから英語上達の秘訣を聞きに行ってきました!

そんなときに参加したのがアルク主催のセミナー「この春、あなたを変える朝英語」。脳科学者の茂木健一郎氏が「脳とココロに効く! 朝英語のススメ」というテーマでたっぷりと話してくれました。

まずは朝英語のメリットだけど、茂木氏によると人の脳は寝ている間にも働いていて、記憶を整理しているとのこと。夢を見るのも記憶の整理のひとつなんだとか。だから朝は脳がクリーンに整理されていて新しい学びをするのにとってもいいそうです。それに「午後や夕方に比べて朝は予定が入りにくいので毎日同じ時間に勉強しやすい」とも。

興味深かったのは「集中しながらリラックスしてほほえんでいるフローな状態のとき、脳は最高のパフォーマンスをする。ストレスを感じるのが一番よくない。いまの楽しい勉強に没頭するのがいい」という話。難しい顔で勉強するより楽しもうという気持ちで勉強すればいいというわけ。ちなみに、茂木氏は朝からTwitterで連続ツイートして、フローな状態を保っているそうです。

私がいる場所が世界の中心!

英語が広げてくれる可能性の話もすごかった! 英語を使うことで世界中とつながることができること、そして「日本人は自分たちの文化をもっと英語で発信しなければならない」って強調していました。茂木氏自身もこれからは東京にいながら英語でどんどん発信していくライフスタイルを目指すとか。いま「英語で本を書く」計画を具体的に進めているそうです。

そして私に一番パワーをくれたのが「自分のいる場所が世界の中心」という考え方。海外に行かなくてもインターネット上で情報はどんどん発信できる時代。「日本から英語で発信していくことで世界につながることができる」と茂木氏。Twitterで英語アカウントを持つことも勧めてくれました。

そうだわっ。日本にいたって、普通の主婦だって、英語を使えばだれでも世界とつながることができる。私だって世界の中心にいることができるんです。その話を聞いた瞬間、英語を勉強することについての迷いと不安は一気に吹き飛びました。絶対に英語はできた方がいいのです!

というわけで私、"茂木さま"の熱烈なファンになりました。そして英語のとてつもない可能性と楽しさを知りました。英語と添い遂げていく自信もつきました。『朝英語Biz』はあと1カ月余りで終わる予定。せっかく身についた朝英語習慣。この後もこの調子で楽しく英語に磨きをかけていこうと思います。そしてリタとのメールのやり取りも続けます。英語で日本の文化をどんどん発信していくのです。

7回にわたってお届けした連載も今回が最終回となりました。最後は茂木氏が講演の最後に英語で話してくれたことばを紹介しておきましょう。

"Don't wait next ten years. Please start today! "

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(イラスト : のなかあき子)