アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。掛金拠出までこぎつけ、いよいよ運用が始まりました。

SBI証券の運用画面がどうなっているのか様子を見てみると、いきなり損益がマイナスに。なぜこうなったのかを解説します。

運用画面にアクセスすると、すでに大きな損失が発生?

銀行口座から掛金が引き落とされて数日後、資産運用の画面がどうなっているかを確認するためアクセスしてみました。

現在の資産残高は18,099円となっており、掛金は2万円だったので2,000円ほどの損失となっています。いきなりそんなに大きな損失?! と思う人もいるかもしれませんが、ここで思い出しておきたいのがiDeCoの費用です。

iDeCoの運用でかかる費用

iDeCoには、初回だけかかる費用と毎月かかる費用の2種類があります。

・初回加入時の手数料:2,829円
・口座管理手数料:毎月171円(掛金拠出中の場合)
※SBI証券の場合

初回加入で3,000円近く支払うことを考えると、先ほどのような損失になっていてもおかしくはないでしょう。2,000円のマイナスで済んだということは、むしろ運用商品は好調だったと言えます。

なお今後の毎月の手数料は171円なので、そこまで大きな手数料ではありません。

詳細な資産状況をチェック

トップ画面の上部にあるメニューで「資産状況」をクリックすると、より詳細な資産状況を見ることができます。

ここで見ておきたいのが、右下の欄です。筆者は2つの商品で運用していますが、いずれも損益率はプラスになっています。1つ目のファンドは8,448円で購入し、現在の残高は9,041円なので593円のプラス、損益率は7.0%ということです。2つ目のファンドも損益はプラスになっています。

手数料によって1,901円の損失ではありますが、運用で大きな損失が出たわけではないことが分かります。

iDeCoの資産状況チェックの頻度はどのくらいが良いか?

一般的に、積立投資は中長期で運用するものなので、毎日のようにチェックする必要はありません。デイトレードのように、頻繁に買ったり売ったりを繰り返すわけではないからです。

筆者はiDeCoの記事を執筆する都合上、チェックする頻度は高いのですが、一般的な方は多くても半年に1回ぐらいで十分でしょう。

運用状況が気になったり不安になってしまったりする場合は、以下の要因が考えられます。

・掛金が多すぎる
・運用商品がリスク許容度に合っていない

必要であれば、掛金を経済的に無理のない範囲にする、リスクが低めの商品に変えるなどの対策をしましょう。

iDeCoの管理画面でできること

資産状況のチェック以外にも、管理画面では以下のような手続きができます。

▼掛金の配分割合の変更

掛金を運用商品にどう振り分けるのか、配分を変更することが可能です。運用商品ごとに配分割合を1%単位で入力し、合計が100%になるようにします。

配分割合の変更には毎月の締め切りがあります。たとえば2022年4月の締め切りは4/12で、変更された配分割合は4/13に反映される仕組みです。

割合を変更できるのは、あくまで今後の拠出分のみであり、これまで積み立てた分を変更することはできません。

▼スイッチング

スイッチングとは、現在保有している商品をいったん売却し、その代金で別の商品を購入することです。積み立てたお金を、これまでとは別の商品で運用することを決めた場合に利用する機能です。

たとえば50代半ばまではリスクのやや高い投資信託で運用し、50代後半からはリスクの低い元本確保型に切り替える、といった場合にスイッチングを利用します。

スイッチングにも毎月締め切りがあり、締め切りを超えた場合は翌月に反映となります。