上手に節約し、お金を貯める上で家計簿を付けた方がいいとよく言われます。月々のお金の流れを家計簿で確認することにより、どの支出を減らせばいいのかといった課題が見えてきます。

特に、月々お金を使い過ぎて貯蓄ができないという人は、1、2カ月でもいいので家計簿を付けて、おおよその収支を把握して毎月の貯蓄目安額を決めてください。そうすると、何よりも先に目安となる貯金額を振り分けて、残った金額で生活するという意識ができます。

  • 貯蓄体質になる方法とは?

貯金は生活費の残りではできない

「収入-支出」で、余った分を貯蓄と言う感覚ではなかなかお金は貯まりません。「収入―前取り貯金―支出」それでさらに余れば、貯蓄の上乗せをするという考え方が重要です。

電気代やスマホ代など、思っている以上にお金がかかっている場合もあります。光熱費はじめ季節要因やイレギュラーな出費もあるため、時々見直しをしてみることで、「もう少し貯蓄できそう」といった気付きを得ることも。家計簿にはこういった役割もあります。

簡単に家計改善できる財布を使った方法

ただ、一定期間だけでも家計簿を付けたくないという人もいるでしょう。付けたものの、その数字を見ながらどこが問題なのか分からないという人も。そこで、もっと簡単に家計改善につながる方法を紹介します。それは、「1日に財布を開けた回数を数えること」です。

お酒を飲むのが好きな人は1度や2度、外で飲み過ぎて失敗をしたという経験はありませんか? 筆者もその1人ですが、翌日、二日酔いの中、「2軒目のあの飲み物が余計だった」と振り返ることも。

何杯飲んだか思い出しながら、次はもう少し上手にお酒と付き合おうと誓うものです。まさに家計管理でもこの反省と新たな決意をするために、1日で何回財布を使ったか? ということを数えるのです。

1日が終わり、帰宅した頃に手を洗ったり、着替えたり、おそらくは皆さん一連の流れがあると思います。その一連の流れに、今日は何回、財布を開けたかカウントしてみてください。

・朝、缶コーヒーを買った
・ランチ
・会社備え置きのおやつボックスを利用
・帰宅時に夕食を買うためにスーパーに

もちろん個人差はありますが、これくらいは財布を使う機会がありそうですね。当然回数が多ければ、余計な出費をしている可能性があります。働いている人は1日1回、オンモードからオフモードに切り替える際に、さっと1日を振り返るだけです。

「また時間潰しにカフェに行ったな」、「今週外食多いな」という自分自身の傾向が見えてきます。これを習慣にしてください。

財布や時計、眼鏡などは家の中に特定の置き場所があるという人も多いでしょう。その場合は、財布を置く場所にメモを添えておけば、財布を開いた回数を書き残すことができます。

平均的な回数を把握できるため、回数が多い日だけ、なぜだろう? と無意識に理由を探ることになります。また、1度も財布を使わなかった日は、ニヤリと笑みがこぼれますよ。「よし、明日も無駄遣いしないぞ」という好循環につながります。

キャッシュレス決済の履歴をうまく活用する

今はキャッシュレスを主に使い財布の出番が少ないという人もいると思いますので、その場合はむしろ簡単です。PayPayやLINEPayなどは履歴を簡単に見ることができますので、毎日ではなくても、週末などにまとめて確認することも可能です。

回数を数えるだけなので、非常にハードルは低いです。低いからこそ、意外とその先の出費の傾向や原因、対策など知らず知らずに考えるようにもなります。こういうことが習慣化すれば、「何軒飲み歩いたか分からない」ということも減りそうですね。