マセラティの日本限定グレカーレ アウトドア パッケージに乗ってみて

都市の洗練と美学を纏うイタリアの名ブランド。マセラティのミドルサイズSUV「グレカーレ」に、今夏、日本限定の「アウトドア パッケージ」が登場した。都市の夜景を背景に滑走するラグジュアリーSUVという従来のパブリックイメージを一変させ、野山やアクティブなレジャーへと連れ出す一連のアクセサリーキットが装着された特別なモデルである。今回、この日本限定パッケージを纏ったグレカーレを、約1000kmにおよぶ試乗へと連れ出してみた。東京から北上して新潟でアウトドアを楽しみ、山の幸を求めて山形を巡り、そして再び東京へと戻るというロングリードである。

【画像】グレカーレ車両本体とギアが完全に調和するのは、純正パッケージならではのトータルコーディネートの賜物(写真13点)

ワイルドさとエレガンスの奇跡的な融合

グレカーレ アウトドア パッケージを実車で目の前にした瞬間、まずその存在感あふれるたたずまいに目を奪われた。ルーフに鎮座する大容量460Lのルーフボックスやトレーラーヒッチが、端正なデザインのボディを実際のサイズ以上に大きく見せ、従来のグレカーレが持つ洗練されたクーペフォルムに、タフでワイルドなスパイスを加えている。表現として対極にある「アクティブさ」とマセラティならではの「上質でラグジュアリー」な印象が見事に調和しているのだ。これはアウトドア パッケージのために特別にトータルコーディネートされたギアの賜物。個別に買い揃えた汎用品ではこうはいかない。デザインから空力性能に至るまで車両本体と完全に調和するよう開発された純正品だからこそ実現できた、唯一無二のオーラである。

インテリアに目を向けると、足元には専用のオールシーズンラバーマットが敷かれている。周縁部が高く設計されたこのゴムマットは、雨や雪、濡れたキャンプ道具や泥のついたシューズの汚れから、上質なインテリアのカーペットを完璧に保護してくれる。こうした実用的な装備がしっかりと上質な室内デザインへ落とし込まれており、日本での四季折々の「遊び方」を徹底的に研究し、強く意識したパッケージングであることがわかる。

東京〜新潟〜山形、1000kmのグランドツーリングへ

東京を出発し、関越自動車道を経て新潟、山形へと向かうロングドライブへ走り出す。大容量460Lという大きなルーフボックスを戴いているにもかかわらず、高速域での風切り音の少なさには驚かされた。流体解析によって車輪やボディラインとの一体感が緻密に計算された純正ルーフボックスは、静粛性を損なわないだけでなく、高速域での不要なリフト(揚力)を抑え、吸い付くようなクルージング時の優れた走行安定性にも大きく貢献している。

ベース車両に搭載された48Vマイルドハイブリッドシステムは実にスマートに機能する。2.0L 直列4気筒ターボエンジンに、ベルト駆動のBSG(オルタネーター兼モーター)と電動コンプレッサー「e-Booster」を組み合わせたパワートレインだ。過給が立ち上がる前の低回転域からe-Boosterとモーターが瞬時にトルクを立ち上げるため、ターボラグは皆無。アクセルを踏み込んだ瞬間にモーターとe-Boosterが力強くアシストし、高速道路での合流や追い越し時の「中間加速の気持ち良さ」は胸をすくほどダイナミックだ。100km/h付近からのレーンチェンジでも、8速ATの滑らかなシフトダウンとともに450Nmのトルクが一気に立ち上がり、伸びやかな加速感を披露する。

足回りにはフロント:ダブルウィッシュボーン、リア:マルチリンクを採用し、低重心なパッケージングと相まってSUVの腰高さを一切感じさせない。しっかりとした接地感とフラットな姿勢をもたらすサスペンションワークはまさにマセラティのDNAそのものだ。それでいて48Vシステムの緻密なエネルギー回生制御のおかげで、全行程約1000kmを通じたトータル燃費が余裕で10km/ℓを超えたことには、現代のマセラティが持つ高い実用性と効率性を証明された思いである。

さらに日本の都市部やワインディング、入り組んだ地方都市の道でも「ちょうど良いボディサイズ」が真価を発揮する。全長4,845mm×全幅1,950mmという絶妙なスケール感と、操舵角に対して忠実に向きを変えるダイレクトなステアリングレスポンス、絶妙な取り回しの良さのおかげで、全幅1.9m超のサイズを忘れて全行程の長距離ドライブでもストレスを感じるどころか、ドライビングの歓びを終始味わうことができた。

大人の旅を受け止めるパッケージング

今回の試乗は大人3人で2泊3日の行程。全員分の着替えやギア、撮影機材といった大量のバゲージを積み込んだが、積載能力にはかなりの余裕があった。ラゲッジスペースにはラゲッジコンパートメントレールやディバイダーバー、トランクシルが配されており、コーナーでも荷物が崩れることなく整然と収まる。通常、これだけの荷物と乗員を乗せて長距離を走ればどこかで我慢が生じるものだが、グレカーレは乗員全員に極上の快適性を提供し続けてくれた。

なお特筆したいの標準装備となるイタリアの高級オーディオブランド「Sonus faber(ソナス・ファベル)」製オーディオのサウンドだ。原音に忠実でありながら輪郭のくっきりとした音場を創出してくれ、立ち上がりの鋭い切れ味抜群のサウンドを奏でてくれる。低音のボトムはしっかりと沈み込み、高音域までにごりのない高解像度なトーンが響くため、長時間の高速巡航でも耳が疲れず、上質な音楽に包まれる高揚感がロングドライブの格別なスパイスとなっていた。

今回の「アウトドア パッケージ」は、ルーフレールやルーフボックス、トレーラーヒッチ、ラゲッジ関連アイテムからペットフレンドリーパッケージに至るまで、厳選された10種類の純正アクセサリーで構成されている。通常価格よりも40%以上リーズナブルな465,779円(税抜)というパッケージ価格が設定されていた。個別に必要なものだけを特別価格でチョイスできる点も極めてユーザーファーストだ。

グレカーレは街で見掛ける限り、スマートに駆け抜ける洗練された都会派SUVという印象である。一方、ひとたび遠出となれば本格的なアウトドアレジャーを完璧にサポートする能力を発揮することが、今回の試乗でよく理解できた。マセラティの持つ走りのロマンと、旅の道具としての高い実用性を高次元で融合させたこの仕様は、グレカーレを検討するオーナーにとって「迷わず選ぶべき」至高の選択肢である。

マセラティ・グレカーレ アウトドア パッケージ

Maserati Grecale Outdoor Package

(対象車両:全国のマセラティ正規ディーラーに展示されているグレカーレ全モデル)

パッケージ内容

純正アクセサリー/特別価格(税抜)

ルーフレール レトロフィットキット/120,000円

トレーラーヒッチ レトロフィットキット/89,000円

ルーフクロスバー/33,000円

ルーフボックス(460L)/95,000円

オールシーズンラバーマット/15,000円

ラゲッジコンパートメント マットレール/4,000円

クローム トランクシル/16,000円

ラゲッジコンパートメントレール/25,000円

ラゲッジフロア ディバイダーバー/18,000円

ペットフレンドリーパッケージ(RHD)/50,779円

パノラマサンルーフ非装着車には、ルーフレール レトロフィットキットおよびルーフボックスを装着できません。

このパッケージは期間限定企画として2026年10月31日までに全国のマセラティ正規ディーラーで受注した分が対象です。

記載の特別価格は上記受注期間内に適用されます。詳細は、マセラティ正規ディーラーにお問い合わせください。