伊豆稲取で創業した徳造丸は、エバラ食品工業と共同開発した調味料「徳造丸監修 秘伝の煮汁」を、このほど静岡県で先行発売した。網元料理店で金目鯛の煮付けに使ってきた煮汁を商品化した「徳造丸 秘伝の煮汁」の味をもとにしている。

  • 徳造丸の金目鯛の煮付け

    徳造丸の金目鯛の煮付け

「徳造丸監修 秘伝の煮汁」はみりんの甘みとゴボウ・ショウガの風味

同商品は、徳造丸の味づくりの知見と、エバラ食品の調味料開発技術を組み合わせて開発した。みりんでまろやかな甘みを出し、ゴボウとショウガの風味を加えたという。金目鯛の煮付けのほか、身近な魚や食材の調理にも使える。内容量は300ml。

静岡県での先行発売を出発点に、全国の食卓へ伊豆の郷土の味を届け、本場・伊豆を訪れるきっかけにしたい考え。

  • エバラ食品工業の「徳造丸監修 秘伝の煮汁」

    エバラ食品工業の「徳造丸監修 秘伝の煮汁」

網元料理 徳造丸 本店の煮汁を商品化した「徳造丸 秘伝の煮汁」

徳造丸は1926年に伊豆稲取で創業した。金目鯛漁が盛んな同地域では、金目鯛を甘辛く煮付ける料理が郷土の味として親しまれてきたという。

共同開発のもとになった「徳造丸 秘伝の煮汁」は、網元料理 徳造丸 本店の調理場で使っていた煮汁を、客の要望から商品化したもの。水と1対1で割って煮るだけで使えるとしている。同社によると、2025年10月時点で累計200万本を販売した。煮魚のほか、肉じゃがやすき焼き、親子丼などの煮物にも使える。

同社は、家庭で郷土の味に親しんだ人が伊豆稲取を訪れ、金目鯛の煮付けや漁師町の食文化に触れる「ガストロノミーツーリズム(食文化を目的とする観光)」につなげ、地域活性化と郷土料理の継承を目指すとしている。