キリンホールディングスは10月13日に、花粉・ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を緩和する機能が報告されているKW乳酸菌を配合したサプリメント「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア」を発売する。関係者は「できれば花粉症の薬に頼らず、日々の生活の中で無理なく続けられるケアを取り入れたいと考えている人に、選択肢の一つとして試してもらえたら」とアピールしている。

  • キリンが鼻の不快感を緩和したい人に向けたサプリメントを新発売。写真は、キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の杉原圭彦氏(左)とヘルスサイエンス経営企画部の林絵里香氏(右)

    キリンが鼻の不快感を緩和したい人に向けたサプリメントを新発売。写真は、キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の杉原圭彦氏(左)とヘルスサイエンス経営企画部の林絵里香氏(右)

KW乳酸菌とは?

「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア」は、キリンと小岩井乳業の共同研究で発見したKW乳酸菌(L. paracasei KW3110)を配合した機能性表示食品。同社によると、花粉・ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を緩和し、生活の質(戸外活動)の低下を軽減する機能が届出公表されたKW乳酸菌を配合する、日本初のサプリメントだという。

  • 「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア」

    「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア」

水なしで噛んで食べられるチュアブルタブレットで、味は食べやすいレモンヨーグルト風味。1日の摂取目安量は2粒で、商品は15日分(30粒)と30日分(60粒)のパウチタイプで販売する。希望小売価格は「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア 15日分」が1,620円前後、「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア 30日分」が3,024円前後。

  • 1日の摂取目安量は2粒。水なしで噛んで食べられる。味もおいしい

    1日の摂取目安量は2粒。水なしで噛んで食べられる。味もおいしい

商品の概要について、ヘルスサイエンス事業部の杉原圭彦氏が解説した。KW乳酸菌は18菌種100株以上の中から発見したもので、古くはチーズ作りにも利用されてきた乳酸菌だという。「当社では20年以上、KW乳酸菌について研究を重ねてきました。プラズマ乳酸菌より長い研究の歴史があります」と杉原氏。

  • KW乳酸菌は、鼻の不快感を緩和し、生活の質(戸外活動)の低下を軽減する機能が届出公表された日本初の乳酸菌

    KW乳酸菌は、鼻の不快感を緩和し、生活の質(戸外活動)の低下を軽減する機能が届出公表された日本初の乳酸菌

このカテゴリの一般的なサプリメントでは、花粉・ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感にはヒスタミンの受容をブロックすることで対応している。しかしキリンが着目したのは、さらに上流にある免疫細胞のTh2細胞だった。杉原氏は「根本原因となっているTh2細胞の過剰反応を抑えるアプローチを行います」と説明する。

  • Th2細胞の過剰反応を抑えることに着目

    Th2細胞の過剰反応を抑えることに着目

ここで2024年1月~4月に実施した、乳酸菌L. paracasei KW3110の臨床試験の結果も紹介した。試験では、花粉による鼻や目の不快感がある20~64歳の120人を、KW乳酸菌を含むタブレットを摂取する群と、含まないプラセボを摂取する群に分け、12週間の摂取による変化を調べた。主な解析対象は107人で、KW乳酸菌群が54人、プラセボ群が53人。摂取4週目には、プラセボ群と比べてKW乳酸菌群で「鼻の症状」と「戸外活動」の評価スコアに統計学的に有意な差が認められたという。これについて「花粉が飛散する少し前の時期から4週間ほど当商品を試していただくことで、効果があらわれると考えています」と杉原氏。

  • KW乳酸菌の臨床試験の結果。軽度~中等度のアレルギー性鼻炎を有する120人が対象となり、主な解析対象は107人だった

    KW乳酸菌の臨床試験の結果。軽度~中等度のアレルギー性鼻炎を有する120人が対象となり、主な解析対象は107人だった

ヘルスサイエンス経営企画部の林絵里香氏は「キリン アレルバランス 鼻の不快感ケア」が開発に5年の歳月をかけた新商品であると強調する。「2021年から商品化を進めてきて、ようやく発売にこぎつけた、というところです。キリンとしても待望の商品で、社会課題に切り込めるサプリメントがつくれたと自負しています」と林氏。

  • 商品の概要

    商品の概要

いま樹木花粉、雑草花粉を含めると、日本列島には通年で花粉が飛散している現状がある。さらに近年では、その花粉の量にも増加傾向がみられる。これを踏まえて「秋の行楽シーズンとなっていますが、もし秋の花粉でお悩みの方があれば、当商品で鼻の不快感を緩和することで休日の戸外活動をあと押しできれば、と考えています」と林氏。

  • 秋の花粉対策にも効果が期待できる

    秋の花粉対策にも効果が期待できる

販売チャネルは、全国のドラッグストア、通販サイトなど。林氏は「バイヤーの方たちからも非常に前向きな反応があります。なかには『こういう商品が欲しかったんだ』と直接言われることもあります。やはり花粉症にお悩みのお客様がたくさん来店されているんだなと、あらためて思った次第です」と話す。

  • 今後のロードマップについて

    今後のロードマップについて

今後のロードマップについては「2026年は当商品の認知を広げていくことで、消費者のみなさんにKW乳酸菌という選択肢があることを知ってもらえたら。2027年には店頭・通販でどんなお客様にアプローチできたか学んで、2028年以降のブランド進化につなげます」と林氏。ちなみに現在、キリンビバレッジ、小岩井乳業などグループ各社からも関心が寄せられており、将来的には横展開の可能性もあり得るとのことだった。