解説者を務めるG・ネヴィル氏[写真]=Getty Images

 元イングランド代表DFで解説者を務めるガリー・ネヴィル氏が、マンチェスター・シティの財務規定違反認定に伴う複雑な胸中を明かした。11日、イギリスメディア『ミラー』が同氏のコメントを伝えている。

 プレミアリーグは先月29日、マンチェスター・シティが2009-10シーズンから2017-18シーズンにかけて、多数の財務規定違反をしたことを認定。クラブ側は無罪を主張して今月2日に控訴しており、今後の制裁や動向に大きな注目が集まっている。

 渦中のマンチェスター・シティは現地時間11日、問題が認定されてから初となる試合に臨み、『アンフィールド』でリヴァプールと対戦。試合は後半にリヴァプールMFライアン・フラーフェンベルフが退場したことで大きく動き、65分にアーリング・ハーランドが先制点を奪うと、その後も追加点を重ねて3–0で快勝。リーグ戦6連勝を飾った。

 現時点で判決は出ていないものの、ピッチ外の騒動が影を落とす現状に対し、ネヴィル氏は『スカイスポーツ』のポッドキャスト内で率直な胸中を明かした。

「判決が出るまでの数ヶ月間、マンチェスター・シティ戦の担当から外してもらえると嬉しい」

「アンフィールドで勝利を収めるのは本当に難しい。何の躊躇もなく彼ら(マンチェスター・シティ)を称賛するべきだが、心のどこかに引っかかりが残ってしまう」

 疑惑が晴れない中での解説に難しさを口にしたネヴィル氏だが、ピッチ上で選手たちが見せたパフォーマンスについては賛辞を送った。

「彼らは素晴らしい仕事をした。レッドカードが出てからの最後の20分間は、試合を完全に支配していた。粘り強く戦い、前半はジャンルイジ・ドンナルンマ、ルベン・ディアス、エリオット・アンダーソンらは素晴らしかったと思う。チームとして彼らは強い意志を持っていたね」

 裁定が確定するまでにはさらに時間がかかると見られているが、ネヴィル氏はプレミアリーグ全体を覆う不穏な空気について言及。素直に称賛の言葉をかけることの難しさを認めつつも、選手たちに過剰な敵意を向けるべきではないとしている。

「もし来年1月か2月にこれらの有罪判決が最終確定すれば、マンチェスター・シティは今の立ち位置にいられなくなり、リーグ全体に大きな暗雲が立ち込めることになる。これは今のプレミアリーグにとって決して良い状況ではなく、この状況は数ヶ月続くだろう」

「そして、これはマンチェスター・シティのスタッフ、選手、サポーターにとっても問題だ。彼らはこの件に関して何の責任もない。彼らに降りかかる汚名や不名誉、評判の失墜は、彼らとは何の関係もないのに、彼らは毎週スタジアムで、それと向き合わなければならないんだ」