長野市は9月18日、長野市庁舎にて三井住友海上火災保険、AC長野パルセイロと共同制作した『交通安全啓発動画』の完成発表会を行った。長野市の荻原健司市長は「たくさんの方に動画をご視聴いただければ」と呼びかけている。

  • 長野市庁舎で、動画の完成発表会が行われた

    長野市庁舎で、動画の完成発表会が行われた

人気選手を起用

長野市、三井住友海上火災保険、AC長野パルセイロが共同制作したのは『長野市×AC長野パルセイロ交通安全啓発動画』の「準備編」(15秒)と「インタビュー編」(30秒)。どちらもAC長野パルセイロキャプテンの附木雄也選手が出演している。

  • 動画のイメージ (インタビュー編)

    動画のイメージ (インタビュー編)

  • 動画のイメージ (準備編)

    動画のイメージ (準備編)

また、附木雄也選手をはじめとするAC長野パルセイロの5名、筬島彩佳選手をはじめとするAC長野パルセイロ・レディースの5名、パルセイロのマスコットキャラクター「ライオー」、長野市交通安全推進マスコット「カモシレ」が交通安全を呼びかけるショート動画を12本制作した。

  • ショート動画のイメージ

    ショート動画のイメージ

これらの動画の視聴を促すため、QRコードが付いた選手のトレーディングカードも作っている。オモテ面に「選手からのメッセージ」、ウラ面に「準備編」「インタビュー編」にアクセスできるQRコードを記載。ターゲット層に想定する若年世代を中心に広く配布する。また、QRコードが記載されたポスターを中学校・高校をはじめとする市内200か所に掲出する。なお全ての動画は、YouTubeの長野市公式チャンネルから視聴できる。

  • トレーディングカードは12枚。コレクション欲をそそる出来の良さだ

    トレーディングカードは12枚。コレクション欲をそそる出来の良さだ

  • 男子選手のカードのウラ面には長野市の自転車事故の状況・特徴、女子選手のカードのウラ面には長野市の高齢者事故の状況・特徴を記載した

    男子選手のカードのウラ面には長野市の自転車事故の状況・特徴、女子選手のカードのウラ面には長野市の高齢者事故の状況・特徴を記載した

  • 選手が勢揃いするポスターも掲出する

    選手が勢揃いするポスターも掲出する

取り組みの背景は?

長野市庁舎では、長野市、三井住友海上火災保険、長野パルセイロ・アスレチッククラブによる記者説明会が実施された。冒頭、荻原健司市長が取り組みの概要を説明する。

  • 長野市庁舎

    長野市庁舎

  • 荻原健司市長

    荻原健司市長

「本年4月より自転車の交通違反に関する、いわゆる"青切符制度"が導入されました。この機会に、市民のみなさんにあらためて自転車の適正利用について考えてもらうべく、今回の動画を企画しました」と荻原市長。

長野市ではSNSを通じて『交通安全啓発動画』の拡散に努めるほか、長野市が所有する施設内のモニター、市内の街頭に設置のデジタルサイネージにも積極的に動画を流す方針。長野パルセイロのホームゲームでは、長野Uスタジアム(南長野運動公園内)の大型ビジョンでも放映する。

  • JR長野駅前には「AC長野パルセイロの街」という横断幕。なお長野Uスタジアムでは、年間50試合(男女合計)のホームゲームの開催を予定している

    JR長野駅前には「AC長野パルセイロの街」という横断幕。なお長野Uスタジアムでは、年間50試合(男女合計)のホームゲームの開催を予定している

「今回、ご協力いただいた三井住友海上火災保険様によりますと、このような形で自治体と連携した取り組みは全国でも珍しいと伺っています。長野市では今後も、官民一体となった交通安全対策を実施することで、交通ルールとマナーが浸透した、安心安全な町づくりに取り組んでまいります」(荻原市長)

続いて、長野パルセイロ・アスレチッククラブ 代表取締役社長の澁谷泰宏氏は「地域と共に歩み、スポーツの力で長野を元気にする、というのが我々の活動理念です。今回は、地域の皆さまと一緒に交通安全の輪を広げていくことに尽力してまいります」と挨拶する。

  • 長野パルセイロ・アスレチッククラブ 代表取締役社長の澁谷泰宏氏

    長野パルセイロ・アスレチッククラブ 代表取締役社長の澁谷泰宏氏

最後に、三井住友海上火災保険の豊永啓介氏が登壇。「今回の取り組みの一番の目的は、地域の皆さまに交通安全に対する関心を持っていただくことです。広く認知いただくため、地域に根ざした活動を行っているパルセイロ様のお力をお借りしました」と話す。

  • 三井住友海上火災保険 関東甲信越損害サポート第二部 部長の豊永啓介氏

    三井住友海上火災保険 関東甲信越損害サポート第二部 部長の豊永啓介氏

現在、三井住友海上では「事故のない社会」の実現に向けた取り組みに注力している。豊永氏は「当社では自治体、パートナー企業様と共に、地域社会の課題解決、事故防止に向けたソリューションの提案、防災・減災に取り組んでいます。こうした取り組みが、地域の皆さまの安心安全な暮らし、ひいては事故のない町づくりに繋がるものと確信しています」とし、今後も引き続き連携を強化していくことを誓った。

記者説明会の終了後、動画作成に携わった三井住友海上の神瀬公秀氏に詳しい話を聞いた。今回のプロジェクトは長野市側からの働きかけがありスタートした、と神瀬氏。「計画は年初から進めており、今夏になってより具体的な話に進展しました。長野市では、交通事故の当事者(被害者+加害者)の35%強が10~20代の若者という現状があります。青切符制度も16歳以上を対象としていることから、動画のターゲット層を若年世代と定めました」とする。

では動画の内容は、どうやって決めたのだろうか? そんな問いかけには「私自身、様々な動画を視聴して『どんな動画なら途中離脱せず、最後まで楽しく見てもらえるのか』を分析しました」と明かす。完成した動画を見てみると、なるほどテンポがよく、雰囲気も明るくて飽きない。特に「インタビュー編」は30秒の時間制限があるなかで、すれ違いコントを展開。コンテンツとしても面白い仕上がりだ。

「若者には、遊び半分で良いので、選手のカードを手にしてもらって、その流れで動画も楽しんでもらえたら。『好きな選手が出ていたから動画を見たよ』『内容も理解したよ』というのが理想ですね」と話す。ちなみに「来年度も趣向を変えてお届けしたい」「シリーズ化できたら良い」と神瀬氏。B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム 信州ブレイブウォリアーズとのコラボ、果ては荻原健司市長とのコラボも構想している、と話していた。