日本代表は29日、キリンチャレンジカップ2026のベネズエラ代表戦を終えた翌日に『エディオンピースウイング広島』で調整を実施。練習後、MF中村敬斗(リヨン/フランス)が報道陣の取材に応じた。

 前日の28日に行われたベネズエラ代表戦では、後半途中の71分からDF伊藤洋輝(バイエルン/ドイツ)、MF堂安律(フランクフルト/ドイツ)と共にピッチに立ち、2-1の逆転勝利に貢献した。同試合の終盤には、DF渡辺剛(フェイエノールト/オランダ)が負傷。日本代表は交代回数を全て消化していたこともあり、アクシデントで10人での戦いを余儀なくされた。

 ただし、中村は「良い相手との試合でしたし、1-1と難しい試合展開の中で10人になりましたが、1人退場した場合、(10人での戦いは)起こり得るシチュエーションです。そこを想定した戦えたのは良かったと思います」と、10人での戦いをポジティブに捉えている。中村は左サイドバック(SB)のポジションに入ったが、「実戦でSBをやったのは多分初めてですが、伊藤洋輝選手がセンターバックで積極的に声を掛けてくれたので、僕としては安心してやれてました」と、アクシデントにも動じることなく戦えたことに対して前向きな手応えを口にした。

 また、今回の日本代表には、MF松木玖生(サウサンプトン/イングランド)、MF中野就斗(サンフレッチェ広島)、MF齋藤俊輔(ウェステルロー/ベルギー)、FW谷村海那(横浜F・マリノス)と4名の初招集組に加えて、FIFAワールドカップ2026のメンバーにも選出されたFW後藤啓介(フライブルク/ドイツ)やFW塩貝健人(ヴォルフスブルク/ドイツ)らの若手組など、ここから日本代表に定着し、虎視眈々と主力の座を狙う面々も数多く名を連ねている。

 振り返ると、中村がA代表に初招集されたのは、FIFAワールドカップカタール2022が終了し、“第2次森保政権”の初陣となった2023年の3月シリーズだった。3月24日に行われたウルグアイ代表戦で、わずかな時間ながらデビューを飾ると、以降は出場した国際Aマッチで5試合連続ゴールと確かな数字を残し、日本代表で確かな立場を確立。FIFAワールドカップ2026の日本代表メンバーに選出され、同大会ではゴールを挙げる活躍も見せた。

「新しく競争が生まれるのはチームとしてすごく良いこと」と語る中村は、「僕も4年前、カタールワールドカップの直後からこのチームに入りましたけど、連続してゴールを取ってきました」と振り返る。「個人的な意見ですが」と前置きした上で、自身が日本代表に生き残れた理由を「僕の場合は、目に見える結果を出し続けてきたという理由は間違いなくあります」と語る。

 もちろん、ゴール“だけ”がすべてではない。だが、熾烈な争いが待っている日本代表に生き残るため、アタッカー陣に欲しいのはやはり明確な結果だろう。中村は「もちろんゴールやアシスト以外のプレーもすごく大事ですけど、アタッカー陣に限った話をすれば、分かりやすい結果は明確なアピールポイント」と語る。残り2戦となったキリンカップサッカー2026で、中村のような先例を踏襲するような選手は現れるか。

【ハイライト動画】日本代表、ベネズエラに劇的逆転勝利