サンハジ氏(左)とエンバペ(右) [写真]=Icon Sport via Getty Images

 フランス代表の物流・警備責任者を務めるモハメド・サンハジ氏が、公金の横領や贈収賄などの汚職容疑でパリ検察庁に起訴されたようだ。18日、フランスメディア『RMC』などが伝えた。

 元警察官のサンハジ氏は2004年から、内務省からの出向という形でフランス代表の警備責任者を務めていた。しかし、2023年6月にキリアン・エンバペの警護を担当した見返りとして、同選手から6万300ユーロ(約1000万円)の小切手を“寄付”されていたことが、フランス財務省の金融情報機関への通報で明るみに。部下も含めると合計18万ユーロ(約3200万円)の金銭授受を警察上層部に報告していなかったことが問題となり、サンハジ氏は2025年末に早期退職を余儀なくされた。

 フランスサッカー連盟(FFF)の上層部はスキャンダルを受けてサンハジ氏の後任探しに動いていたが、ディディエ・デシャン前監督や選手たちがサンハジ氏を強く支持。FFFに直接採用される形で、FIFAワールドカップ2026に帯同し、今月から始動するジネディーヌ・ジダン体制のチームスタッフにも名を連ねていた。

 そのようななか、フランス検察庁は「公金横領の隠匿、公権力保有者に対する能動的な贈賄、公的職権の濫用による収賄の受領、詐欺、脱税による資金洗浄」などの容疑でサンハジ氏を今月16日に起訴したと発表。同氏はプロスポーツ界での活動やフランス代表関係者との接触を禁じられ、週明けから始まる代表活動において、フランスサッカー連盟(FFF)本部やクレールフォンテーヌ・トレーニングセンター、代表戦が行われるスタジアムへの入場を規制されている。