「あなたのため」と言いながら、子どもの人生を思いどおりにしようとする。「親なんだから」と、どんな言動も正当化する。そんな親の言葉や態度に、違和感を覚えたことはありませんか?
世の中には、子どもにとって「毒」になるような親「毒親」も存在します。今回は、そんな毒親の「あるある」を紹介します。
毒親のあるある一覧
毒親と呼ばれる親は、子どもの意思を尊重せず、自分の価値観を押し付けたり、精神的に支配しようとしたりします。ここでは、そんな毒親にまつわるあるあるを紹介します。
「あなたのため」と自分のエゴを子どもに押し付ける
「あなたのためを思って言っている」「あなたが苦労しないように」と言いながら、自分の理想を子どもに押し付けるのは、毒親に見られるあるあるの一つです。
例えば、子どもが希望する進路を伝えても、「そんな仕事では食べていけない」「親の言うとおりにしておけば間違いない」と、自分の望む道を選ばせようとします。子どものためという言葉を使いながら、実際には親自身の希望を優先しているのです。
何かと人格を否定する
子どもの失敗や行動を注意するだけでなく、性格や人間性そのものを否定するような言葉を口にします。「本当に頭が悪いね」「何をやってもダメな子」「だから友達ができないんだよ」など、子どもの欠点を決めつける発言が日常的に出てくることも。何か問題が起きるたびに、行動ではなく子ども自身を否定します。
子どもが悩んでいるとどこか嬉しそう
子どもが失敗したり、困った状況に陥ったりすると、心配するどころか、どこか得意げな態度を見せることがあります。「ほら、だから言ったでしょ」「親の言うことを聞かないからそうなるのよ」と、子どもが困っている状況を自分の正しさを示す材料にするのです。
子どもが悩みを打ち明けても、慰めるより先に説教を始めたり、失敗を蒸し返したりします。
子どもが幸せそうなのが許せない
子どもが恋人や友人と楽しく過ごしていたり、仕事で成果を出したりすると、素直に喜ばず、わざわざ水を差すような言葉をかけるのも、毒親あるある。「そんなことで浮かれている場合じゃないでしょ」「恋人ができたからって調子に乗らないで」「どうせすぐうまくいかなくなるよ」など、子どもの幸せに否定的な反応を示すことも。
子どもは「親の所有物」だと思っている
子どもを自分とは別の意思を持つ人間としてではなく、自分の思いどおりに動く存在として扱います。
進学や就職、結婚など、本人の人生に関わる選択についても「私が決めるから」「親の許可なしに勝手なことをしないで」と口を出す。子どもが自分の意思で決断すると、親の意向に背いたこと自体を問題にするのです。
子どものプライバシーを「家族なんだから」と尊重しない
「家族なんだから隠し事はなし」と主張し、子どものプライバシーに踏み込みます。子どものスマートフォンを勝手に開いてメッセージを読んだり、部屋を無断で調べたり、日記を見たり…。嫌がる子どもに対しても「親に見せられないものがあるの?」「家族なのに秘密にするなんておかしい」と、自分の行動を正当化します。
子どもと意見が対立すると「学費は払わないから」「誰のおかげで生活できてるの?」
子どもと意見が対立すると、話し合いをするのではなく、経済的な援助や生活上の立場を持ち出して従わせようとします。
「そんなことを言うなら学費は払わないから」「誰のおかげで生活できていると思っているの?」など、子どもが反論しにくい言葉で圧力をかけることも。自分の意見に従わないことへの罰として、生活に必要な援助を取り上げようとする場合もあります。
「あなたは昔からこういう子」と決めつける
子どもが成長して考え方や行動が変わっても、昔のイメージを持ち出して決めつけることも。「あなたは昔から飽きっぽい」「どうせまた途中で投げ出すんでしょ」「昔から人の話を聞かない子だったよね」など、過去の失敗や性格を何度も持ち出します。今の子どもを見ようとせず、いつまでも過去のイメージに当てはめて接するのです。
親の愚痴や夫婦問題を子どもに聞かせる
配偶者への不満や家庭内の問題を子どもに繰り返し聞かせるのも、毒親の傾向です。「お父さんは本当に何もしてくれない」「お母さんばかり苦労している」と愚痴をこぼすだけでなく、「あなたもお母さんの味方だよね?」と同意を求めることもしばしば。子どもに夫婦間の問題の仲裁をさせるケースもあります。
機嫌が悪いと子どもに当たる
自分の機嫌が悪いと、子どもに対して突然怒鳴ったり冷たい態度を取ったりして、子どもでストレス発散をするのも毒親の定番。
仕事で嫌なことがあった日や、思いどおりにならないことがあった日に、子どもの些細な失敗を必要以上に責めることも。子どもが理由を尋ねても「見れば分かるでしょ」「いちいち聞かないで」と突き放し、自分の不機嫌を子どものせいにします。
ダブルスタンダード
ダブルスタンダードとは、相手や状況によって、同じことでも異なる基準を適用すること。毒親は毎日のようにダブルスタンダードを乱用します。
「自分のことは自分で考えなさい」と言っておきながら、子どもが自分で決めると「親の許可なく勝手なことをして!」と怒る。「自分の意見を言いなさい」と促しておきながら、反論すると「親に口答えするな」と叱る。自分は約束を破っても「仕方なかった」と済ませるのに、子どもには厳しく責任を追及する。
このように、親自身と子どもで異なる基準を設け、子どもの行動を一方的に制限するのです。
過保護・過干渉で子どもの全てを把握したがる
子どもの行動や交友関係、日々の予定などを細かく把握しようとし、自分の知らないことがあると不機嫌に。「今日は誰と何をしていたの?」「その友達とはいつから仲がいいの?」「何時に帰るか、必ず連絡して」と、自分が納得するまで質問や口出しを続けます。
自分は絶対に謝らないが、子どもには謝罪を要求する
毒親は、自分が間違ったことをしても素直に謝ろうとしません。その一方で、子どもが少し失敗してしまっただけでも執拗に責め、謝罪を求めます。
例えば、親が子どもの持ち物を壊しても「そんなところに置いておくほうが悪い」と責任を転嫁するのに、子どもが親の物を少し傷つけると「大切なものを壊したんだから謝りなさい」と厳しく責める。自分の非は認めず、子どもにだけ反省や謝罪を求めます。
子どもにお金をかけたくない
自分の趣味や買い物にはお金を使うのに、子どものための支出は必要以上に渋ります。例えば、自分の洋服や外食にはお金をかける一方で、子どもが必要な学用品や衣服を欲しがると「そんなものにお金をかける必要はない」と拒む。子どもの希望や必要性を聞かず、親自身の都合で支出を決めるのです。
他人の前で子どもを馬鹿にする
親戚や友人などの前で、子どもの失敗や欠点を笑い話にしたり、本人をからかったりするのも、毒親のあるある行動。「この子、本当に要領が悪くて」「昔から何をやっても遅いんですよ」など、子どもが嫌がっていてもお構いなし。本人が訂正しようとすると「冗談なのに、何をムキになっているの?」と、さらに笑いものにすることも。
外面は良く、周囲からは「良い親」だと思われている
毒親はプライドが高く、周りからの評価を気にしがち。そのため、近所の人や親戚、友人の前では、「うちの子が一番大切」「子どものためなら何でもしてあげたい」と子どもを気遣う優しい親として振る舞います。
その一方で家では子どもの意見を否定したり、些細なことで怒鳴ったり…。外では子どもを褒めていても、家に帰ると「調子に乗らないで」と冷たく言い放つなど、相手や場面によって態度を使い分けます。
子どもは親より下であるべきだと思っている
親子の間には上下関係があり、子どもは親に従うべきだと考えています。
子どもが自分の意見を伝えたり、親の言動に疑問を持ったりすると、「親に向かって何その態度?」「口答えするな」と怒ることも。親の意見が間違っている可能性を考えず、親であるという立場だけで自分の正しさを主張します。
子どもが悩んでいると「自分のほうがつらい」
子どもが悩みや苦しさを打ち明けても、自分の経験や苦労を持ち出して、話をすり替えます。「そんなことで悩んでいるの? お母さんのほうがもっと大変だった」「あなたの悩みなんて大したことない」と、子どもの話を最後まで聞かずに自分の苦労を語り始め、子どもの悩みに寄り添いません。
子どもがつらさを訴えても、自分のほうが苦労していると主張し、悩みを軽く扱います。
子どもに罪悪感を抱かせる
子どもが親の期待に応えられないと、罪悪感を抱かせるような言葉をかけます。「ここまで育ててあげたのに」「親を悲しませるつもり?」と、自分の苦労や悲しみを強調。子どもに罪悪感を抱かせることで、自分の理想通りに動かそうとするのです。
親というだけで「自分は偉い」と勘違いしている
「親なんだから子どもより偉い」「親の言うことは絶対」と考え、親であることを理由に自分の言動を正当化します。子どもから意見や不満を伝えられても、「親に口答えするな」「誰に向かって言っているの?」と話し合いを拒むことも。
子どもの気持ちや考えを理解しようとするよりも、親としての立場を守ることを優先するのです。
毒親のあるあるに心当たりは? 親子関係を見つめ直そう
毒親に見られる言動には、子どもへの過干渉や価値観の押し付け、人格の否定、親自身の都合を優先する態度など、さまざまなものがあります。「あなたのため」という言葉で子どもの意思を無視したり、親の機嫌によって態度を変えたりすることも、その一例です。
ただし、こうした言動が一度あっただけで、必ずしも毒親と決まるわけではありません。大切なのは、親子の間でどのような言動が繰り返されているか、子どもの気持ちや意思が尊重されているかという点です。
親との関係に違和感やつらさを感じている場合は、自分の気持ちを無理に押し殺さず、必要に応じて信頼できる人に相談することも考えてみましょう。
