
軽量仕様のポルシェ928クラブスポーツは30台に満たない。そのうち4台はプロトタイプで、1987年に、グループC のワークスドライバーだったヨッヘン・マス、デレック・ベル、ハンス・シュトゥック、ボブ・ウォレックに贈られた。いずれもグランプリ・ホワイトにダークブルーのインテリアだ。
【画像】ポルシェ928クラブスポーツのプロトタイプ、わずか4台のうちの1台(画像9点)
この4台を贈られたドライバーのうち、特にシュトゥックは激しい走りでリアタイヤを頻繁に潰していたという。また、デレック・ベルは2005年まで20年近くにわたり所有していた。
2026年8月にモントレーで開催されたブロードアローのオークションに、マスの928が出品された。走行距離10万9321kmのうちの大半は、マス自身がレースの開催地へ移動する手段として、ヨーロッパ中をこの928で駆け回ったことによるものであるという。
マスはこの車両を1998年まで所有し、それ以降のオーナーの変遷を示す資料もすべて残っている。マス直筆サイン入りのオリジナル整備記録簿もついたこの928の推定落札額は25万~35万ドルだったが、落札価格はそこまでは届かず16万2400ドルに留まった。