三井不動産レジデンシャルが建設中の「パークコート御茶ノ水 ザ タワー」が7月7日、東京都文京区に開設されたレジデンシャルサロンがメディア向けに公開された。総戸数267戸・地上23階建の大規模なタワーマンションで、予定販売価格は1億8,000万円台~8億円台。3月より物件エントリー受付を開始し、販売開始は2026年10月下旬を予定している。
「電車」「サッカー」など地域・歴史を反映させたデザイン
パークコート御茶ノ水 ザ タワーは、その立地ゆえに交通利便性に優れている。JR中央・総武線・東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅をはじめ、東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅や都営大江戸線・東京メトロ丸ノ内線の本郷三丁目駅など、徒歩10分圏内で4駅・6路線を利用できる。
面白いことに、この交通利便性は建物自体のデザインにも強く反映されている。外観の四方を角張らせずアール(曲面)にし、軽やかな躍動感を持たせることで、電車を使って都会を駆け抜けて行くような“御茶ノ水ライフ”を外観からもイメージさせる狙いだ。
本物件が建つのは2003年~2023年まで所在した、日本サッカー協会本部ビル(旧JFAハウス)の跡地。敷地に隣接する通りが「サッカー通り」と命名されるなど、旧JFAハウスは御茶ノ水エリアとつながりが深いスポットだった。
そこで、建物を囲む緑化部分に旧施設のモニュメントを再設置するほか、サッカーボールをモチーフにした新造のモニュメントや、ボール表面の多角形をイメージした石造ベンチも配置。サッカーのディフェンスと防災を絡めた居住者向けプログラムの開催も予定するなど、旧JFAハウスのレガシー継承を念頭に置いている。
建物の3階にはコワーキング用やパーティ用など複数のラウンジ、子供が学習できるティーンスペースなど多彩な施設が用意される。ユニークな外観と敷地内の緑地空間を合わせ、御茶ノ水の新しいランドマークを目指すという。
渋谷の人気スポットを手がけた海外事務所が最高級インテリアをデザイン
パークコート御茶ノ水 ザ タワーの物件は、予定価格2億円未満の部屋から8億円台に達する最上階の部屋まで、価格・面積・間取りの異なる複数種類が用意されている。今回は、建物の中間よりやや上に当たる15階・約100㎡・4億2000万円台の室内などを見学した。
都心部に建つ最新の億ション、それも上層階の一室を模したものだけあって、リビング・キッチン・寝室・バスルームなどなど、全内装・設備が徹底したハイエンドぶり。参加者は一様に目を丸くし、別次元のような最高品質のインテリアに歓声があがった。
内装デザインを手がけたのは、オーストラリアの総合デザイン事務所『ジャクソン・ティース(Jackson Teece)』。日本国内では渋谷の人気施設『MIYASHITA PARK』をはじめ、海老名の三井不動産物流施設など複数実績を持つ実力派である。
内装と外観のデザイン統一も考慮されており、最大天井高2,650mmの天井面には、外観と同じくアールを活かしたウェーブ風の段差が設けられている。ジャクソン・ティースがデザインしたリビング扉も波間のようなアールを全面に採り入れており、リズミカルで和やかな雰囲気だ。
大きく開かれた窓辺からは『東京ドームシティ』や『文京シビックセンター』など近隣スポットを含む、東京の街並みと空を一望できる。リビング併設のキッチンにある備え付け家電は、ドイツ発の有名家電ブランド・ミーレ社のものを中心に使用。コンロはガス用を基本としつつIHも選択可能。内装材も複数パターンが選択できる。
優れているのはデザインや設備だけではない。300戸未満のマンションではレアな館内物流(ロジスティクス)サービスも導入し、外部からの荷物が館内物流センター経由で自宅の宅配ボックスまで届くほか、同じボックスから発送も可能となるという。
他にも子供の教育支援、家事代行、イベント用の備品貸出など、生活利便性を向上させるソフト面も充実して至れり尽くせり。予算的に遠い夢とは知りつつも、「こんなところで生活できたらなあ……!」と嘆息せざるを得ない時間であった。
御茶ノ水と文京区、動と静の地域文化をつなぐ場に
三井不動産レジデンシャル・都市開発二部の児玉氏によると、3月のエントリー受付開始後の反響は非常に好調とのこと。問い合わせ年齢層が30代〜60代と非常に幅広いほか、東京科学大学病院や順天堂医院など、御茶ノ水駅近くにある大学病院を利用するシニア世代からの相談も多いそうだ。
建物コンセプトには賑やかな御茶ノ水エリアだけでなく、文京区側の落ち着いた街並みとの調和も考慮されている。電車交通の要所&繁華街の御茶ノ水側を「動」とするなら、大学病院の背後に昔ながらの街並みがある文京区側は「静」。その境界近くにあるレジデンスとして、両方の良さを採り入れていくという。パークコート御茶ノ水 ザ タワーでは御茶ノ水・文京区・サッカーと、地域の歴史や文化に結びついた上質な住まいが実現しそうである。













