“白い綱”が生み出す一体感!伊勢神宮「式年遷宮」の民俗行事「お木曳」を住吉美紀が現地で体験!
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜9:00~11:00)。先の放送では、特別企画「伊勢市スペシャル~お伊勢さん令和15年遷宮への旅~」をお届けしました。この記事では、住吉が特別神領民として体験した「お木曳(おきひき)行事」の模様を振り返ります。


住吉美紀


◆伊勢の民俗行事「お木曳」を体験

「Blue Ocean」では、5月の火曜日に4回にわたって伊勢の魅力を紹介してきましたが、6月9日はその拡大版として、住吉が現地に足を運び、式年遷宮の行事の一つ、新しい社殿に使用する御用材を神宮へ運ぶ伊勢の民俗行事「お木曳」に参加した模様をお届け! その歴史や迫力、地域の人々が大切に受け継いできた思いを、実際の現地の音声を交えながらレポートしました。

お伊勢参りでは、まず二見浦でお祓いを受けた後、外宮、内宮の順番で参拝するのが昔からの習わしですが、お木曳行事でも、まず行事の前に二見興玉神社でお祓いを受けて心身を清めた後、行事に臨みます。この二見興玉神社でのお祓いを「浜参宮(はまさんぐう)」と言います。そこで住吉は、お木曳行事の前日に二見興玉神社がある二見浦(ふたみうら)を訪問し、同神社の禰宜(ねぎ)・尚孝之(しょう・たかゆき)さんから、伊勢神宮に向かう前に二見浦でお祓いを受ける理由を伺いました。


「浜参宮」の様子



尚さんによると、二見興玉神社のお祓いは、かつては海に入って身を清めていましたが、現在は、二見浦の沖合に沈む神聖な霊石・興玉神石の付近でとれる霊草・無垢塩草(むくしおくさ)でお祓いをするのが習慣となっているそうで、「もともと、二見浦の禊浜は“清き渚”と申しまして、ご祭神である猿田彦の大神様が、神宮様のご創建に関わる神様でございます。その場所で清めていただくのが習わしになっていったということでございます」と説明いただきました。

また、夫婦岩がある二見浦は、自然の力と信仰が結びついた特別な場所として、古くから大切にされてきました。「ここは中央構造線の場所でございまして。日本で一番大きな断層がある場所の上にあるんですね。さらに、ここから西日本の淡路島を通って、九州の高千穂まで大きく一直線に断層がつながっているんです。そのような稀有な場所に神社が建っているということで、信仰のことも相まって、このような形で皆さまに参拝いただいているということでございます」と解説してくださいました。


夫婦岩


◆力を合わせて伊勢神宮へ

そして迎えた「お木曳行事」当日。住吉は早朝から、御用材を運び出す「どんでん場」を訪れました。「どんでん場」は地域のお木曳行事で使用される場所で、かつては川から引き上げた御用材を堤防越しに運ぶための場所でしたが、現在は当時の動きを再現する形で、御用材を少し濡らしたり、川から引き上げるような動きを取り入れたりしながら、その迫力を伝えています。

御用材を載せたそりが急なスロープを利用して進む様子は、まさに圧巻。その迫力を間近で見た住吉は、「そりが高いところに上がって、揺らして、最後は坂をズバーンって滑り降りるように進んでいくわけです。もうジェットコースターみたいでした」と驚きの声を上げます。


「お木曳行事」の様子



また、住吉は特別神領民としてお木曳行事にも参加。伊勢では、神宮の領域を「神領」と呼び、そこに暮らす人々を「神領民」と呼んできました。現在では、全国から集まった神宮崇敬者も特別神領民として参加し、御用材を運ぶことができます。住吉が参加した奉曳車には900人以上が集結。参加者たちは、真っ白な法被姿で1本の綱を握り、「エンヤー、エンヤー」と声を掛け合いながら進んでいきます。


「お木曳行事」に参加する住吉美紀



道中では、車輪と車軸が擦れ合って響く「椀鳴り(わんなり)」や神事のめでたいときにうたわれる「木遣り唄(きやりうた)」、さらに、綱を揺らしながら進む独特の動きが重なり、次第に全体が1つになっていきます。住吉は「椀鳴りの音、木遣り唄、エンヤーの声で、みんながどんどん一体になって、神様に向かっていくのが、本当にすごい」と感じました。

そして、参加者全員が力を合わせて奉曳車を動かし、最後のカーブを曲がり切り、無事外宮へ到着。綱をきれいに巻き取り、最後は大きな万歳の合唱で締めくくられました。住吉は「お木曳行事」への参加を通じて、地元の人々が生まれ育った土地への誇りを持っていることや人から人へそういった精神が受け継がれていることを実感しました。そして、平日は仕事をしながら、金曜から日曜は法被を着て、真っ黒になって貢献するスタッフやボランティアの方々の姿には、心をかき立てられるものがありました。

伊勢の人たちは、「おもてなしの心」を大切にしていたり、「ご縁」を大切にしていたりします。人が来ることが楽しみ、人と会うことが楽しみという伊勢の皆さんにぜひ会いに来ていただいて、「おもてなしの心」「ご縁」を実感して欲しいと思います。

20年に1度の式年遷宮。これからも伊勢ではさまざまな行事が続いていきます。番組特設サイトでは、全5回にわたって放送した伊勢コーナーの模様や伊勢がどんなところかを知ることができる紹介コンテンツを公開中。さらに、住吉が伊勢を訪れた1泊2日のツアーレポートでは、二見浦での浜参宮やお木曳行事の様子はもちろん、神様にお供えした物をいただく「直会(なおらい)」を提供している創作ビストロ「mirepoix(ミルポワ)」での食事の様子など、歴史と伝統、そして美食を味わい尽くした「心洗われる2日間」の模様をたっぷりとお届けしています。伊勢の奥深い魅力が詰まった内容となっていますので、ぜひご覧ください。

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組特設サイト: https://www.tfm.co.jp/bo/ise2026/
番組公式X:@BlueOceanTFM