![詰めかけたサポーターに手を振って応える谷川[写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
6日、なでしこジャパンはYANMAR HANASAKA STADUIMで国際親善試合に臨み、南アフリカ相手に5-0で大勝。狩野倫久新監督の初陣で最高のスタートを切った。
「みんな(観客)が求めているようなゴールだったと思う。それを今日、再現することができて良かった。もっともっとたくさんの方に観に来てほしいなと思います」
試合後のミックスゾーン。晴れやかな表情でこう語ったのは谷川萌々子だ。29分、観客がどよめくスーパーミドルを突き刺し、チームの3点目を決めた。
谷川はこの試合では最前線で起用された。ディフェンスラインの裏へ飛び出したり、中盤へと降りてきて、味方選手が使うスペースを空けたりと、“ゼロトップ”という新たなオプションのキーマンとしてピッチで輝きを放った。
試合後の会見、狩野監督は谷川のFW起用の狙いを明かした。「前線でのプレー、ファイナルサードや、ペナルティボックスに侵入していく動きが彼女の良さ。その特長を生かすために、低い位置でポジションを取るのではなくて、ゴールにより積極的に仕掛けられるように。選手個々の特長、ストロングを生かすためには何が必要かということを考えて、組み合わせも含めて狙いを持ってやりました。それがうまくいった部分もありますし、まだまだ成熟していかなければいけないところもあったが、非常に良さは見れたと思う」
谷川自身も「味方が使うスペースを作るためのランニングをして、そこを使う味方の動きを引き出す。そういう関係性は、ミーティングでも『意識してほしい』と言われていた。今日のゴールシーンでは、そういったところが見せられた」と手応えを口にしている。
生粋のストライカー、田中美南を最前線に置くのが基本布陣だが、谷川の得点力と2列目を生かすための“ゼロトップ”は大きな可能性を秘めている──。そう感じさせる、なでしこジャパン再始動の一戦となった。
取材・文=山本剛央