元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が23日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「優勝予想の日本ハムを本気で救いたい…」にて、新庄剛志監督率いる日本ハムが今季本塁打数を激増させている一方で、その反動として生じている“負の変化”を指摘した。
選手起用が巻き返しの大きな鍵になると予想
動画公開日の5月23日終了時点で48試合を消化し、23勝25敗で負け越していた日本ハム。チーム本塁打数は57本と、2位のソフトバンク(40本)に大差をつけてリーグトップを独走するなど自慢の長打力を見せつけるが、チーム防御率3.84はリーグ最下位、チーム失策数32もリーグワーストと、投守の乱れが目立っていた。
ソフトバンクとの優勝争いが期待された前評判とは異なる現状について、高木氏はチームの本塁打数の多さに着目。「最初、春先にホームランがパンパンと出た。『いつでも点が取れるよ、どこからでも爆発できるよ』みたいな。やっぱり、ホームランの魅力に取り憑かれたよね。最初」と分析しつつ、「ここは1点でいいんだっていうところが、今取れなくなってる」と指摘した。
続けて、高木氏は「その証拠に、(例えば)1・3塁で多彩な攻めを見せてた」と具体的なシチュエーションを挙げながら、「でも、監督がそれをやろうとするけど、ことごとく失敗するんだよね」「選手側のミスだし、お家芸と言われるぐらいの日本ハムの十八番だったんだけどもさ、それがやっぱり出ない。スクイズいってもファールになる、打たせにいったら三振する……せっかくのチャンスをそうやって潰してきてるよね」と、昨季までチームを支えていた緻密な仕掛けや多彩な作戦が、肝心な場面で機能していない現状に苦言を呈した。
さらに問題は攻撃だけにとどまらないようで、「で、守備のミスもあるよね。走塁は『え、ここで走る?』『いや、そこ止まっとかなきゃ』みたいなところで走ってアウトになってる」と、走塁や守備の面でも精細を欠くプレーが目立つと持論を展開。
もっとも、高木氏はチームのポテンシャル自体には悲観しておらず、「全てが悪循環になってるような状態の中で言えば、まだ(借金)2つだよ」と、この状況でも踏みとどまっている点を強調。「そういった意味では歯車が合い出してくると俺は(上に)行くと思うし、あとは誰を使うかだよね」と述べ、選手起用が巻き返しの大きな鍵になると予想していた。
【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。
